【ｼｬｰﾏﾝｷﾝｸﾞ】少女の誓いは刀と共に (ページ23)

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２０話表裏一体　２ページ23

『…もう気づいたっぽいよ。あの持ち霊さん』

「…へえ」

『それにばれたら再会する時まずいね～』

「それはないよ。もう会わないって約束してるから」

そう言って人間はフードを脱いだ。
そこからあらわになったのは整った少女の顔立ち。
しかも持ち霊と同じ顔である。

『そうだ、あの子たちに顔見られていなければいいね』

「…みられることはないと思う。だって僕…女は捨てたから」

『っていうか君はもうちょっと女の子らしさを取り戻した方がいいと思うな』

「余計な御世話だよ」

ため息交じりにそう言ってどこかへと歩き出した少女。
彼女のその反応をを笑って追いかける持ち霊。

どこへ向かうのかはだれにも見当がつくはずがなかった。

――――――――――――一方、同時刻民宿炎。

「…おい、霧雨」

『何だよ』

「…誰なのか分かったのか？」

『いんや。ぜーんぜん…まぁ言うとすれば表裏一体、って奴か？』

「表裏…一体？」

霧雨から驚きの言葉が出たのである字である風は少し驚くが、
表情をすぐさま消した。

『そう言うこった』と少し得意げな笑みを見せて霧雨は空を見上げた。

『ささ、さっと戻ろうぜ。初めて勝ち取った勝利なんだ。
テメェはもうちっと喜んでいいと思うぜ』

「…それもそうだな」

少しだけ笑顔を見せた風に安心しながら
霧雨は彼女の後をついて行った。