よんわ。 ページ4
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――特に何の進展もなく、三年生の冬に突入。
英達の関係も何も変わりは無くて。
それどころか、どんどん溝が深まっている。
何回も何回も仲良くさせようとした。
あらゆる手を使った。
……それでも、仲良くなることは無くて。
「どうすれば、いいのかなぁ……」
ははっ、と自嘲気味に乾いた笑みを浮かべ、壁に寄り掛かる。
手にはバレーボールが握られているはずなのに、どうしようもない虚無感が私を襲う。
ふと、私と同じようにボーッとしてる香月が目に入る。
数日前からどこか上の空で。
時折、悔しそうな……悲しそうな表情を浮かべている。
そして、その後に必ず「ごめん……」と一つ謝罪を溢す。
何があったのかなんて、聞けやしない。
……というよりも、私も自分の事で精一杯なのかもしれない。
大したことは無い筈なのに、情けないなぁ……。
鈴桜「……おーい、そこ二人」
遠くから、鈴桜さんの声がする。
二人……誰だろう〜……。
体育館の天井をボーッと見て、目を閉じる。
鈴桜「A、香月。お前らだバカ」
その声にハッとし、壁から背中を離す。
鈴桜さんと目を合わせると、心配半分、呆れ半分、といったところだろうか。
何とも言えなさそうな顔をしていた。
鈴桜「何があったか知らないけどさ、練習に集中できるようになってから来なさい」
すみません、と香月と二人で謝ると、溜息を一つ溢した。
鈴桜「今日は帰りなさい。……明日、来れるようだったらおいで」
いつにも増して優しい声色の鈴桜さんに驚き、香月と目を合わせる。
そして、どちらからともなく吹き出す。
鈴桜「はいはい、そんな元気あるならさっさと帰って明日ちゃんと来なさい！！」
と、フッと表情を崩して私達を追い出す鈴桜さん。
体育館の中から聞こえる「練習再開！」という鈴桜さんの声とユースの人達の笑い声を背に、私と香月は帰路につく。
香月「いやー、珍しいもの見たねー！」
「ふふ、鈴桜さんなりに私達を心配してたんだと思うよ〜」
お互いに悩んでいた事を忘れ、会話に花を咲かせた。
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霧雨-きりさめ-(プロフ) - キラリさん» 僕も好きですありがとうございます！！← 更新ペースとってものろまですけど応援されたので頑張ります(真顔)← コメントありがとうございました！ (2019年3月28日 21時) (
レス) id: 8bd0fccc40 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - 好きです！笑。頑張って下さい！応援してます！ (2019年3月28日 1時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨-きりさめ-(プロフ) - まっちゃオレさん» ああああぁ……！神じゃないですけどありがとうございます！！更新ペースは遅いですけど頑張ります……！ (2019年2月1日 22時) (レス) id: 8bd0fccc40 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃオレ(プロフ) - 文才神!!更新頑張って下さい！ (2019年2月1日 1時) (レス) id: 0ccaee81a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雨さん | 作成日時：2019年1月8日 1時
