透明20 ページ21
『グルッペン先は入れよ』
gr「わかったわかった」
グルッペンの背中にピッタリつくようにして
扉をくぐると
グルッペンの肩越しから
さっきの養護教諭の髪の毛が見えた
gr「ペ神、こいつを見てやってくれ。極力触らないでな」
ps「あ、戻ってきてくれたん?よかったわ〜」
椅子に座ってニコニコしている奴
さっき逃げ出した相手によく笑えるな、と思う
ps「自己紹介がまだやったな!俺はしんぺい神やで。ここで養護教諭してるんよ〜」
「さ、ベッドに座って」と言われたが
それが嫌で後に下がる
人がいる前でベッドに行くのは
そもそも体が拒絶する
ps「うぅん…嫌かぁ〜…なら椅子でいいから座ってくれん…?」
困ったような顔をするその教師は
目の前の椅子をトントンと叩く
gr「大丈夫だ。あいつは変態だが決して手は出さん」
ps「グルちゃん…その言い方じゃ引かれるじゃん…」
gr「一応カウンセラーでもある。行ってやれ」
カウンセラーと言われても信用はしない
ただ、生徒と教員という関係で
ここまで仲が良さそうなのは
グルッペンが生徒会長という立場だからか
はたまた心が寛容な教師だから仲がいいのか
グルッペンに言われ、渋々椅子に座る
ps「点滴の続き、してもいい?」
『……極力触るなよ』
それを聞き、しんぺい神は優しく微笑んだ
そっと僕の手をとる
ざわっと鳥肌が立つが
「大丈夫、大丈夫」と優しく言うその教師に
少しだけ落ち着く
ps「ちょっとチクッてするからね」
その後にきた痛みは
さっきより痛くなくて
その後直ぐに手を離してくれた
ps「人が居るのが嫌なんかな?…俺とグルッペンは出て行くから、ベッドで寝てええよ」
そう言って立ち上がり
グルッペンと共に保健室を出て行った
一人になりホッとする
立ち上がり、点滴スタンドを引きながら
ベッドに向かった
窓外は薄暗く
満月が浮かんでいる
時計を見れば6時半
レイが待っている為、帰りたいが
でも点滴がある…1時間程度だろうか
7時半…まぁ…大丈夫かな
また逃げ出す訳にもいかない
僕は言われた通り
ベッドに寝転がった
そして薬の影響もあるのか
直ぐに眠気が押し寄せ、瞼を閉じた
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志麻セン寄りのcrew - いえいえお役にたてたなら良かったです!! (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» はっ!間違ってました!教えていただき、ありがとうございます!!う (2019年6月13日 7時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 透明0男は僕にいつも処理させられたなんですけど僕は男にいつも処理させられたじゃないですか? (2019年6月13日 7時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斬 x他2人 | 作成日時:2019年6月3日 3時