・ ページ9
「オレの名前聞こえたんだけど、誰かオレのこと呼んだ？あ、シオリとマフユ、本当に来てたんだ。久しぶりー！」
「おい、勝手に……！……すみません、羽島指令長」
「や、構わない」
指令長室のドアが人から発せられる赤外線を察知した事によりシュッと機械的な音を立てて開かれた。ドアの先にはタツミ、そしてリュウジが立っていた。
「あっ、タツミくんだ！お久しぶり〜！」
『呼んではないけど、まぁ呼んでたかな。タツミは久しぶり。丁度良かった。はい、これお土産』
と言って、シオリはドサッと重量のある音を立てながらタツミに渡す分のお土産が入った紙袋を全て渡した。渡されたタツミはなんだなんだと袋の中身を覗けば、大量のお菓子が入っていたので表情がぱぁっと明るくなった。反応が大変分かりやすい。
「すっげー美味そう！こんなにいいの？サンキュー！」
「タツミは少し静かにしていろ。……すまないな、ありがとう」
『いや……寧ろこれで足りるのか心配なんだけど、足りる？』
「彼奴の胃袋でもこれだけあれば充分だ」
わいわいと嬉しそうなタツミの代わりにリュウジが返すと、シオリはほっと胸を下ろした。それから賞味期限は二週間くらいだと一言付け加えた。だが前回来た時の昼食の光景を見る限り、この量ならタツミは二週間どころか一週間、若しくは数日で食べ終わるだろうと踏んでいる。
『それではボク達はこれで。ミハル、先にシミュレーションルームに行ってるから』
「うん、分かった。俺は話が終わったら行くから先にやってて」
『了解』
失礼しました、と告げてから姉妹は指令長室を後にして、そのままシミュレーションルームへ一直線に向かった。
「では俺達も。タツミ、邪魔になるから行くぞ」
「ん、おう！」
清洲兄弟も続くように出て行き、指令長室には再び羽島とミハルの二人だけになった。一気に人が減った指令長室には一瞬だけ静けさが戻る。
＿＿＿＿
挿絵………リュ誕………ｳｯｯｯ気力が
早くもお気に入り3人ありがとうございます…！
既に23話分は書き終わっていますが、ちまちまと此方にコピペしていきます…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっきー | 作成日時：2020年2月15日 13時
