Wind Blowing in Joetsu. 8【新幹線変形ロボシンカリオン】 (ページ30)

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In the sea ページ30

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───暗い、暗い。

差し込んでくる陽射しは、深淵へ行けば行くほど弱くなる。水は透明なのに何故だろうか。それは水が光を吸収してしまうという物性を持っているからだ。

『…………、』

海を泳ぐ生き物達が見えない何かから避ける。否、まるで見えない何かに押されているようだ。

ごめんね、人間の声が聞こえた気がする。しかしそれはすぐに水に溶けた。今のは幻聴なのか？聴覚を持つ海の生物は耳を疑った。

───和歌山湾沖を黒い粒子を纏った軍船と、見えない空気の膜で覆われた一機のロボットが大阪湾に向かって進んでいた。

暗い、少しだけ陽の射し込む海を進むロボット───E4運転士のシオリは、もうどのくらい経っただろうと考えていた。
暗く静かな海の中に時間という概念は存在しない様に思えた。まだ少ししか経っていないかもしれないし、何時間も経っているかもしれない。

……なんて、今はそんな事はどうでもいい。やる事をするだけだと首を左右にふるふると揺らす。

『……速いな』

ぼそりと空気混じりに呟いた少年の声はあまりに小さく、そして誰にも届かない。インカムから伸びるマイクにも音は入らなかった。

───はて、何が速いのか。

敵をどうにかして太平洋沖を西に行かせ過ぎず、和歌山湾に進ませてそのまま北上、大阪湾に向かわせる事は出来た。
だが、敵が海中を進むスピードが予想より速いのだ。

(……N700Aでもギリギリと言ったところか)

そして自分もギリギリだ。追いかけているとはいえ、敵と自分、互いに存在を感知しながらも視界に全く入らない距離間。離れているので、例え敵が浮上して捕縛フィールドに覆われても自分が突入するのにはやや時間がかかるのだ。
しかし近付き過ぎれば海中という危険な場所で攻撃を喰らう可能性は大だ。絶妙なラインである。さて、どうしたものか───

【……ハヤトくん！？】
『……え？』

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最近駅メロを弾くのが趣味です。一応ピアノ12年やってるんですね
熊谷・籠原駅の「熊谷市歌」
山手線・有楽町駅や西千葉駅他、多くの駅で使われている「JR-SH2-1」
熱海駅や京浜東北線・北浦和、与野、さいたま新都心駅他で使われている「JR-SH5-3」
本庄駅と茅ヶ崎駅4番線でしか使われていない「JR-SH7-1」
茅ヶ崎駅5番線・6番線のサザンオールスターズの「希望の轍」………楽しいです