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浦佐家と清洲家───清洲家は正確には父親のみだが───そしてホクトはいずれも超進化研究所での仕事仲間だった。
超進化研究所発足当初の数少ないメンバーで、更にその中でも子持ちであったという彼等は仕事は勿論のこと、主に子供の話に関するプライベートも語り合う程の仲であった───と、シオリは考えている。
『……一番上の兄は丁度その時期に遠く離れた明石の学校に入ったばかり、次の上の兄弟がまだ小五だったボクと双子の弟で。……下にもう一人弟、そしてこの子が居て。色々と手付かずだったところに新潟の祖母の家への引越し準備や、当時通ってた学校の転校届とかを速杉さんにやって貰っちゃって……感謝してもしきれないです』
目は目隠しで覆われているので分からないが、感謝しているという想いは声色と唇がきゅっと結ばれて微笑んだ事から判断出来る。
「そうだったのね。……って、五年前に小五？今、高校生なの？」
『はい、高校一年です。ハヤトの五つ歳上ですね』
「なんと、シオリ嬢はお兄よりも全然歳上だったわけで……」
身長が兄と差程変わらない目の前の少女が実際は五つも歳上だったという事実に、表情の変化が小さいハルカだが衝撃を隠せなかった。
『あは……何故かうちの家系の女子は見た目と年齢が釣り合ってなくて』
そしてそんな浦佐の家系の女子の一人であるマフユは大宮小一年だと元気よく答えると、今度はハルカがぎょっとした表情で自分より歳下……自分より歳下……とぶつぶつ呟いていた。
ハルカよりマフユの方が身長が高いから歳上だと思っていた様だ。しかし残念ながら歳下である。
「あら、そうなの！うちのハルカは二年生だから、ハルカの方が一歳お姉ちゃんね」
「確かに、二年生の教室でたまに見かけます！」
するとマフユはそっとハルカの手を取って、
「宜しくお願いします、ハルカちゃん！」
ニコリと微笑んだ。
＿＿＿＿
妹ちゃん同士で仲良くして欲しいです。
ミユちゃんとカガリちゃんも勿論追加で
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2020年2月15日 13時
