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───現れたのは、右目の周辺が黒く染ったシオリの顔。
開かれた目は、右目だけが異様に赤く染っていた。
『改めて、浦佐 シオリです。先程の戦闘でE4を操縦していました。上野駅構内を巡っていたところ、東京駅方面に巨大怪物体の発生を察知し駆け付けました。……こう見えて、この春から高校生になる身です。……運転士候補者、答えは高校生の方でした、なんて』
最後に冗談交じりにニコリと微笑む。
……指令室が静寂に包まれた。
(……うん、やっぱり目の事驚かれるよな)
分かっていたことだが、あまりに視線が痛いので目を逸らしながら右目の付近をさわさわと触れる。
「シオリ、その目は……」
『……ん、あぁ、これがボクがずっと目を隠してた理由。こんなだけど、私生活に特別支障はないから大丈夫』
(……支障はないと言っても、強いて言うなら金属や鉱物に反応するんだけどね。)
一人、ハヤトが代表してシオリの右目について問いかけた。
本当は隠し通そうとしていたが、もし仮に運転士になる(仮にでなくても最初からなるつもりでいるが)という場合、後々身体検査を受ける必要がある。ならば隠し通せないだろうと考えた結果だ。
───それに、この目はシンカリオンと大きく関係している筈だ。
先程の戦闘で知った、敵は外から捕縛フィールドの内部が見えていたというあの例外事項。意味深な事を言っていたシオリにも実は、いや勿論と言うべきか当てはまっている。こんな例外を知っているなんて、その不可思議な力を持つ者にしか分からないのだから。
尚、他に可能性があるとはあまり考えていない。
恐らく彼等の目とシオリの右目は同じなのだろう。金属や鉱物に反応する目によって、捕縛フィールドの内部が見える。勿論距離があれば見えるものもよく見えないが。
この可能性でほぼ確定かな、と思いながらもこれ以上の推測は止める。そして家族以外にはこの事を伝えない。自分の中で確定としていても、確信性があまりないから外に語ろうにも語れない。更なる確信となる証拠を持つことが出来れば、語るときが来るかもしれないだろうが。
自己紹介の回転ペースを早める為に、チラリとシオリは兄弟達を見る。
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ゆっきー(プロフ) - とまさんさん» 感想ありがとうございます！文字書きが好きであっても、文系が苦手であるが故に文書にあまり自信がなかったのでとても励みになります…！ (2019年9月6日 15時) (
レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
とまさん(プロフ) - 文書や設定などがしっかりしており、そちらの面でも非常に勉強になりましたと共に読み応えのある文書だと感じました。まだ全てを読み終えていませんので、また読み終えたら詳しい感想を書かせて頂けたら幸いです。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: 5e6944cfc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - かなとさん» あっ………続編移行したところでオリジナルフラグは新しく付いてしまうんですね……報告ありがとうございます！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2019年8月19日 21時
