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「……本来、俺のやっていた事は犯罪で、許されるものではない、それは分かっています。……でも、罪滅ぼしでも何でも、俺のこの腕が力になれるのなら、力になりたい。……はは、醜い戯言、と思われるかもしれませんが」
力無い乾いた声がミハルの口から漏れる。
「確かに、貴方のやった事は決して許されるものではありません」
ヒビキの声が、部屋の中に響く。
「ですが、ここは目を瞑りましょう」
「……え、」
予想だにしなかったヒビキの言葉に、ミハルは唖然とする。
一息置いて、ヒビキはまた話し始める。
「……実は、数ヶ月前に此方が気付かない内に何らかの影響でシステムに穴が開き、誰もが研究所にアクセス出来るようになってしまった時がありました。シンカリオンの事は、国も関わる程の機密事項です」
しかし、そう言ったところでまたミハルを見る。
「此方が後程気付き、確認をしてみると不正アクセスが寸でのところで全て弾かれ、守られていました。この防衛機能は一体誰によって行われていたのか、辿ってみるとアメリカのサンフランシスコから、ということまでしか分かりませんでした」
『……まさか、それが、』
「……たまたま研究所を訪れていた国際機関の方にその話をしたら、日本から来たツバメさんの息子さんが一時期、アメリカ国防情報システム局で、とあるシステムの開発メンバーとして大抜擢され活躍していたという話を聞き、」
ヒビキがここまで言ったところで、シオンがえっ、と声を漏らしてミハルを見る。
「そんなこと初耳なんだが……。というかお前はサンフランシスコに行ってた筈。それにアクセス履歴もサンフランシスコからだったんだよな。でもアメリカ国防情報システム局って、本部は確かメリーランド州……ってアメリカの真反対じゃんか。……ってか国防……お前軍人になってたの？」
シオンの言う通り、サンフランシスコのあるカリフォルニア州とメリーランド州はアメリカの端と端、カリフォルニア州は太平洋に面し、メリーランド州は大西洋に面する地域だ。
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ゆっきー(プロフ) - とまさんさん» 感想ありがとうございます！文字書きが好きであっても、文系が苦手であるが故に文書にあまり自信がなかったのでとても励みになります…！ (2019年9月6日 15時) (
レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
とまさん(プロフ) - 文書や設定などがしっかりしており、そちらの面でも非常に勉強になりましたと共に読み応えのある文書だと感じました。まだ全てを読み終えていませんので、また読み終えたら詳しい感想を書かせて頂けたら幸いです。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: 5e6944cfc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - かなとさん» あっ………続編移行したところでオリジナルフラグは新しく付いてしまうんですね……報告ありがとうございます！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2019年8月19日 21時
