歳上運転士の会話 ページ17
外はもう暮れ時。小学生運転士達は帰り、これから兄弟総出で話があるシオリと、遠くから来てこの日は此方に留まることにしたリュウジが残った。シオリはぽつりとリュウジに話しかける。
『……ボクだって、ハヤト達に危険な目に遭って欲しくない。でもそれは君もだ。ボクからすればね。
……でも今のところ、適合率80 %以上を持つ大人は見つかってはいない。君より歳上の運転士はボクしか居ない。未だ解明できていない未知の力に、一人で戦うのは危険が伴う、それは分かっている筈。……だからボクは彼等の力を借りたいし、彼等に力を貸したい。……何故歳下の彼等を、突き放す様な事を言う？』
シオリは指令室でリュウジが言った内容から、彼の思っている事が分かった。だが敢えて直接それを聞かず、遠回しに言って本人の口から出そうとする。なんとも姑息なやり方である。
痛いところを突かれたリュウジの表情は歪んだ。
「……お前には関係の無い事だ」
『……あぁ、そう』
「もうちょっと素直になればいいのに」そう一言告げてシオリは兄弟達の待つ部屋へ歩き出す。これ以上待たせる訳にはいかない。
『あと、何度も言うようだけどボクは君より歳上だからね？敬語で話せとは言わないけど』
＿＿＿＿＿
原作では勿論知っての通り、リュウジくんは運転士である子供の中では一番年上のお兄ちゃんです(良)。しかも清洲三兄弟の中でも一番上のお兄ちゃんです(好)。でもなんか……それ故に………お母さんのカエデさんの言葉を曲解してしまって、抱えてしまっているものがあるじゃないですか……(そこが大変良)
この小説ではシオリちゃんが更に上を行き、そしてリュウジくんの考えている事が大体分かったので何とかしようとは試みているんですが………まぁシオリちゃんは………見た目がね…？(しょうがない)
最後の一言は、意訳すると「ボクの方が歳上なんだからせめて少しは頼ってくれ」みたいな事言ってます。
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ゆっきー(プロフ) - とまさんさん» 感想ありがとうございます！文字書きが好きであっても、文系が苦手であるが故に文書にあまり自信がなかったのでとても励みになります…！ (2019年9月6日 15時) (
レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
とまさん(プロフ) - 文書や設定などがしっかりしており、そちらの面でも非常に勉強になりましたと共に読み応えのある文書だと感じました。まだ全てを読み終えていませんので、また読み終えたら詳しい感想を書かせて頂けたら幸いです。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: 5e6944cfc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - かなとさん» あっ………続編移行したところでオリジナルフラグは新しく付いてしまうんですね……報告ありがとうございます！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2019年8月19日 21時
