超進化研究所へ向けて ページ1
「……で、俺達は今から鉄博に向かうんだよな」
「また鉄博に行くの？」
マフユは「この前も行ったよね」とカイジを見上げた。
「嗚呼。でも、この前行った場所とは違うよな。な、ミハル？」
「うん、その地下にある超進化研究所・大宮支部に行くよ。姉さんも別行動で今向かってる。……それに、謝罪もしたいし」
あはは……、と眉を下げて力のない声で笑う。否、笑える事ではないと、すぐに無表情になった。
「……あー、一応関係者ではあっても、外部からシステム介入してたもんな」
「……ノートに書き遺されていたメッセージ───二人から言われていた事とはいえ、本来……俺のやっていたことは犯罪だからね」
上の三人はTOICAを、マフユはSuicaを改札機に翳して改札内に入る。マフユが翳した時はピヨピヨと可愛らしい音が聞こえた。
「……ま、その時はその時だ！」
「うっ！いつつ……え？」
「取り敢えずは鉄博に行く、いいな？」
「え？……う、うん？」
カイジがミハルの背中を叩いて喝を入れる。威力が割と強めだったので、背中を擦りながら困惑した表情で長兄を見上げた。
(その時はその時、ってレベルじゃないんだけどなぁ……)
兄弟達は、高崎線・宇都宮線のホームに向けて歩いていった。
＿＿＿＿
追記:2020年2月14日
書き換えました。設定は後に出てきますが、思えばミハルくんでも4歳くらいまで名古屋に居たんだよな……と考えるとSuicaじゃなくてJR東海のTOICAなのかなと思いました。
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ゆっきー(プロフ) - とまさんさん» 感想ありがとうございます！文字書きが好きであっても、文系が苦手であるが故に文書にあまり自信がなかったのでとても励みになります…！ (2019年9月6日 15時) (
レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
とまさん(プロフ) - 文書や設定などがしっかりしており、そちらの面でも非常に勉強になりましたと共に読み応えのある文書だと感じました。まだ全てを読み終えていませんので、また読み終えたら詳しい感想を書かせて頂けたら幸いです。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: 5e6944cfc9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - かなとさん» あっ………続編移行したところでオリジナルフラグは新しく付いてしまうんですね……報告ありがとうございます！ (2019年8月19日 21時) (レス) id: 4e3b74874d (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月19日 21時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきー | 作成日時：2019年8月19日 21時
