Three!Two?one………315!!【アイドルマスターSideM】

ST@GE34！ ページ34

＿＿＿＿翌日




『えっと………此処、かな？』

「うん、多分そう」



電車を乗り継いで、『315プロダクション』に来た。『斎藤ビルディング』ってところにあるらしい。

………えっと、弁当屋さんが目の前に見えます、ハイ。

何処にあるの？



「んー……名刺もっかい見せて。えっとえっと……？」



私の右手にある名刺を覗き込む様に見る水華。


あ、今の私達は昨日の様な感じで、フードを被ってウィッグ着けて、伊達眼鏡を掛けている。




「……んー、嗚呼成る程。二階か」



よくよく見れば弁当屋さんの隣に、上に続く階段がある。そっか、二階か！


階段を登れば、右手に扉。おっ、『315プロダクション』って書いてある。



『開ける？』

「開けちゃう？」

『「よし、開けよう」』



二人でドアノブに手を掛けて、回して開け……って、




『え？に"ゃっ！！？』

「え、うわぁっ！？」



尻尾を踏まれた猫みたいな声が出た。

回そうとしたら、其の前に勝手に回って顔面に扉ヒット。超痛い。



『う……痛いぃ………』

「えっ、ちょっ、大丈夫？！」

『寧ろ何で御前は大丈夫なの……？！』

「だってAが前に出てたから」




ちっ、そういう事か。

顔を隠す様に抑える。ホント痛い。




「あっ……すまねぇ、大丈夫か？」

「あ、いえ…お気になさらず………ッ！？」

『……んあ？如何したの………




………んん！？』




水華が一瞬小さい悲鳴を上げたので、私も気になって其方を見てみる。

え、あっ…………




『「……冬馬くん！？」』

「え……？！………嗚呼ッ！！？



其の格好………若しかして、Liedの二人か？！」




何故バレたし！？




………そうだ、Lied時でのオフの格好、一度見られてるんだ。ラジオの時、撮影終了して着替えた時に、似た様な格好してたから。


目の前に居て、私の顔面に扉をぶつけて来た張本人が、今言った通りJupiterの天ヶ瀬 冬馬くん。



え、何でこんな所に居るの？




「何でって、そりゃあ…………新しく入った事務所が此処だからだよ」

『へ、へ〜……ぇ……』




前の事務所が確か、961プロダクションだっけ？大手だから知ってる。

へぁ………此処所属だったん、だぁ……。偶然、って凄い。




「取り敢えず、さっさと中に入れよ。何か用があるんじゃねぇの？」

「……えぇ全く、其の通りなんだけど」

『う、うん……う、痛い』




誘われるがままに、事務所に入る。

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