60話 ページ23
ガララララッ
「……え」
母「…」
自分以外の人間がいると思わなかったのか焦っている。
母「えーとお友達かな?いつもりくとわざわざ付き合ってくれてありがとうね」
とにこっと笑いかける。
怖い
こわい。
こわい。
手が小刻みに震えているのを察したのかさとみがベットに腰掛け手を握ってくれた。
僕はすとぷりにいちゃいけないのに。
どうして優しくするの?
母「ごめんね。りくと二人ではなしたいの出てってもらえるかな?」
…また僕をおこるんだよね。
……するとなーくんはいつもの笑みを崩さないままう答えた
な「お断りさせていただきます」
母「は?」
と思わず母親もポーカーフェイスが一瞬崩れたようだった。
…俺もさとみに握られてない方の手を口に当ててえっという顔をしていたに違いない。
な「一緒にグループで活動しているリーダーのななもり。です。 彼とは4年ほどの付き合いがあるのですが家庭事情を全く聞いていません。 1人でこらえているんです。」
「…な、…く、?」
なーくんは気付いているようだった。
母親のクズさに、
な「一緒に活動していく上で大切なことです。これから聞こうと思っていたのですがおかあさまにきいたほうがはやそうですね。」
母「そうね。普通の家族よ。」
な「では〜…そうですね。私が家にお邪魔させて頂いた時びっくりするほど震え怯えていました。彼は一人称は俺。です 何故か「僕を捨てないで」と仰っていました。……何か覚えは無いのですか?」
なーくんが母親に立ち向かう背中はとってもかっこよかった。
やっぱりここは俺の居場所だ。大好きな大好きな居場所。
母「強いて言うなら…そうね。使えなかったわ」
「…つかえ、なかった、」
何度も言われた言葉。
母「うちは3人子供がいるのだけれどこの子何も出来なかったの。唯一できたのが歌。使えないわね。歌じゃ稼げない。」
「…」
わかってる、。
だから俺を育てるのを辞めたんだろ?
る「どうしてそんなこと言うんですか?!」
椅子から立ち上がったのはるぅとだった。
る「歌だって。音楽だって立派な個性です。実際僕は音楽で生きています。使えないことなんてないです。りくくんも僕に作曲のアドバイスくれたりしています。りくくんの歌が生き甲斐の人だってたくさんいます。」
「……るぅと、」
思わず頬に涙がつたった
母「はあ。めんどくさいわね。あんたみたいなのは初めから生まれてこなきゃ良かったのよ」
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はなび - この小説すごいですね!今まで読んできた中で一番好きです! (2022年4月2日 22時) (レス) @page48 id: 3f8b49be56 (このIDを非表示/違反報告)
わんだふる - このお話ハマっちゃいました!とっても面白いです!更新がんばって〜! (2021年10月17日 8時) (レス) @page47 id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - kyahhogirlさん» ありがとうございます !(;_;) 励みになります …! 頑張ります!! (2021年5月27日 1時) (レス) id: 851d3b888d (このIDを非表示/違反報告)
kyahhogirl(プロフ) - お帰りなさい!久しぶりの更新お疲れ様です!次の話を楽しみに待っています!! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 66a80f82c5 (このIDを非表示/違反報告)
ミイ - とっても面白いです!!更新待ってます。 (2021年1月4日 21時) (レス) id: 14151468fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌歌【そのへんの雑草】 x他2人 | 作成日時:2020年7月16日 1時