リビング ページ9
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「風か…」
「ぶっww」
私のツッコミに万里が吹き出す。
「確かに一成さんは風みたいだね」
と、咲也はニコニコ笑ってる。
んふふふふ♡
私の意見に同意してくれるなんて、
咲也は可愛いんだから!
「きっしょ」
ウエーと舌を出す万里の足を踏んでから、
私はいづみちゃんが出してくれたお茶を飲んだ。
「ぐぁっ!」
足を抑えながら声を上げる万里。
全く。ヤンキーが情けない。
「ヤンキーじゃねぇよ!」
「その顔がもうヤンキーなんだよ!」
「お前のその口調も男じゃねえか!」
「だから何ですかー!私はれっきとした女ですー!」
「嘘つけ、このゴリラ!」
「うっさい、キツネ野郎!」
「ああ?」
「ああ?」
またしても簡単にバチバチバチと火花を飛ばす私と万里を、慌てて止める咲也といづみちゃん。
「ま、まぁ、2人とも!
肝心な家庭教師の至さんだけど、今仕事に行ってて夜に帰って来るの」
私は万里に目線をはずして、いづみちゃんを向いた。
「あ、サラリーマンなんだよね!」
「うん、そうだよ」
「忙しいはずなのに、家庭教師なんて引き受けて大丈夫なのかな」
「まぁ確かにこんなバカを教えるなんて、至さん大変だろうな」
またこいつは。
その長い前髪ハサミで切ってやろうか。
私は万里を一睨み。
「お、抑えて、Aちゃん!」
咲也が止めに入ってきた。
咲也が言うならしょうがない。
さっきの万里じゃないけど。
「至さんが帰ってくるまで、待っとこうか」
いづみちゃんが私が飲んだコップを直しながら、こっちを振り返った。
「うん!そうする!」
「んじゃ、俺の部屋来い」
よっこらっせ、と言いながら万里がソファから立ち上がった。
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ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 夜桜霙さん» コメントありがとうございます!!更新の励みになりました!がんばります…! (2017年9月6日 19時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜霙(プロフ) - あ、やばい、至さんかっこよすぎて昇天しそう…更新頑張って下さい!! (2017年9月4日 18時) (レス) id: a43026bb5f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 和風和菓子姫さん» コメントありがとうございます!たるち可愛くさせるのが好きで…笑← 更新の励みになりました! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
和風和菓子姫 - え、ちょ、たるちが可愛いすぎるぁぁぁぁぁ!! (2017年9月1日 1時) (レス) id: 6f0a98566f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなみ | 作成日時:2017年8月26日 17時