談話室 ページ43
.
「……ば、んり…?」
「俺だったら嫌なのかよ」
「何、言って……っ」
いきなりのことで頭が追いつかない。
そんな私に万里はやっぱり悲しそうに笑った。
「A、震えすぎ」
え、?
私、震えてる?
目線を自分の右手に移すと、
カタカタカタと微かに震えていた。
なんで?
「至さんにされた時は全然……」
「…………………………………」
そう言うと万里は顔を歪ませた。
少し荒っぽく、万里が私の頭を後ろを抑える。
そのまま、顔を近づけてきた。
「っっ!!」
どんどん近づく万里の顔を背けながら、
私は必死に抵抗する。
このままじゃ、キスされる___!
.
.
.
___至さん以外の人と
.
.
.
至さんの暖かくて優しいキスを思い出した。
.
.
「い、いたる…さっ……」
.
至さん以外のやつに…
.
.
キスされてたまるかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
.
.
ドガッ…ドガッ
…………え?
私はお得意の馬鹿力で万里を蹴った。
と、同時に飛んできたのは私とは別の長い足。
「っい''〜〜〜〜〜!!!!!!」
相当痛かったのか、万里は思いっきり顔を歪めた。
力が弱まった隙を見て、私は万里の下から抜ける。
え、今のだれ…?
.
「…A」
.
「っ、至さんっ」
ソファの横に立っていたのは、
ものすごく険しい顔をした至さんだった。
.
383人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 夜桜霙さん» コメントありがとうございます!!更新の励みになりました!がんばります…! (2017年9月6日 19時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜霙(プロフ) - あ、やばい、至さんかっこよすぎて昇天しそう…更新頑張って下さい!! (2017年9月4日 18時) (レス) id: a43026bb5f (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 和風和菓子姫さん» コメントありがとうございます!たるち可愛くさせるのが好きで…笑← 更新の励みになりました! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
和風和菓子姫 - え、ちょ、たるちが可愛いすぎるぁぁぁぁぁ!! (2017年9月1日 1時) (レス) id: 6f0a98566f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなみ | 作成日時:2017年8月26日 17時