【A3!】優しさを溶かして＿ 【茅ヶ崎至】

遊園地 ページ25

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「至さん！」



「マジwwwww天才wwwww」



目に涙を溜めるくらい笑っている至さんの手には、

可愛らしいクレープがあった。



「クレープだ！！」



至さんに駆け寄ってクレープを受け取ろうとする。



「ありがとうございます！」

「どういたしまして」


ふへへへへへ、とクレープを受け取って
口に運ぼうとすると、






「「お、おい！」」


と、ロン毛と髭の生えた人の声に邪魔された。



あ、忘れてた。



しつこいなぁ、と眉間にシワを寄せる。

どうしよう。




すると、



「あのさ、」



と口を開いた至さんにグイッと肩を寄せられた。




おわわわわっ。
びっくりした。




そしたら、



「この子、俺のだから。他当たってね？」



って、お得意の王子様スマイル。





ヒェー。

美しい。




すると、男ふたりは


「チッ」


って舌打ちしながらどっか行っちゃった。



あ、お礼言わないとね。
なんせ初めて言われたから。



「あの！可愛いって言ってくれてありがとうございましたー！！！！！！」

「ぶぶっwwwwwww」



手を振って、去っていく男の人達に手を振ると

至さんが「マジ無理wwwwww」と

お腹抱えて笑い出す。




「さっきから何がそんなに面白いんですか！」

「いや、A。あれ、ナンパだからw」






ナ、ン、パ、？






というのは、世間一般にいう

男の人が女の人に声をかけて

一緒に遊びに誘ったりするという、

アレですか？？





そんなことに縁のあるはずのない私は理解するのに時間がかかった。







「え、ええええええええええええ！！？


ナンパ！？ナンパですか！？」






「驚きすぎ。
普通気づくでしょ」




「私そんなのされたことないから気づきませんでした」



アハハーと頬をポリポリかく。





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