【A3!】優しさを溶かして＿ 【茅ヶ崎至】

遊園地 ページ22

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【至side】



「至さん！至さん！至さん！」

「はいはい、聞こえてますよー」

「遊園地すっごい楽しい！」

「マジか。まだ来て10分も経ってないけど」

「遊園地って雰囲気だけでも楽しくなりますよね！」


満開の笑顔で笑っているAを眺める。





「…かーわい」




「ん？なにか言いました？」



キョトンとしてるし。


なーんでこんなに鈍感に育っちゃったのかね。



「なんでもないよ。行こっか」

「っ！はい」



手を出して指を絡めたら、
照れたように笑うA。



くっそ、その笑顔他のやつにしてたらそいつ殺す。



Aと手を繋ぎながら、
色んなアトラクションをまわる。



「至さーん！」



何回もAが俺の名前を呼ぶ。



はぁ…好き。


なんて、真澄みたいなことを思っていると




「至さん！」




またAが俺の名前を呼んだ。


「どうしたの？」

「クレープ食べましょう？」


Aがクレープ屋を指さす。


「マジか。あんな甘いモン食うの」

「え！クレープ嫌いなんてもったいない！」


「あれは甘すぎる。俺はいいからA食べな」

そう言って俺は、





「ここで待ってて」と、

Aをベンチに座らせてクレープを買いに行った。





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