キレイゴト (ページ5)

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「それでは第1回図書委員会を始めます」

先生の合図ではじまった図書委員会

私の前の席にいるのは、そう、紫耀

「じゃあ平日の当番を決めてください

できるだけ男女の2人ペアでよろしく」

私たちの学年は4クラスだから、この4人が2人ずつに別れなきゃいけなかった

「どうする？？5年生は水曜日と金曜日の放課後だって」

4人のうちの私じゃないもう一人の女の子、美桜ちゃんが話しかけてくれた

「じゃあさ、廉くん一緒にしよーよ」

美桜ちゃんが廉くんっていう子と一緒にしたいと言うので正直焦った

だってそうなったら必然的に紫耀と一緒になるじゃん！

｢え、俺Aちゃんと一緒がいい｣

『へ？？』

なんで私の名前を？てかどうして一緒にしたい？？

｢俺は廉っていうんさ

Aちゃんのこと知ってるよ｣

『な、なんで？』

「なんでって当たり前やん？」

いや、理由になってないけど！！

ていうか廉くんと一緒にやるなら紫耀と一緒の方がまだマシかも…！？

『えっと…』

｢それはだめ｣

『え？？』

黙っていた紫耀が急に話し出した

｢ん？なんで？｣

「Aと俺は約束してたから

な？A」

『へ、？あ、うん…』

「そうなんかーなら残念やな

美桜ちゃんでイイかー」

「ちょっと！失礼な！！」

｢ごめごめーー｣

「思ってないでしょ！」

ひとまず廉くんとやらと一緒の当番じゃなくなったことは良かった

けど！紫耀と同じとかやばいでしょ！

｢A、俺と一緒でよかった？｣

『え、あ、うん』

いきなり小声で聞いてきてさ、ずるいよ

いつも困っている私を助けてくれる

今だって私がどうやって断ろうか迷っているのを助けてくれた

あーやっぱりまだ好きなんだって実感する

せっっかく君のこと忘れようと思ってたのに

ズルいよ