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次の日、てつやを起こしに行くと、昨日に引き続きなかなか起きてくれない。
「てーつーやー、起きてー」
虫「昨日に引き続き全然起きてくれないね」
「もー」
虫「ちゃんと話したの?」
「うん、私が気にしすぎだったし、
てつやが私に対して思ってることも教えてくれたからよかったよ」
虫「そっか、そっか」
と「あれ、てつや起きてないの?」
「あっ、おはよう」
と「おはよう」
「てつやー、ざわくんもとしみつも来たよー」
と「本当に起きねえな」
虫「しょうがないね、リビングで待ってるよ」
と「俺もリビングにいるわ」
「てーつーやー」
叩いてもゆすっても起きない。
「てつや、起きてってばっ!」
掛け布団から急に手が伸びてきて腕をグッと引かれて布団の中に。
「わっ、近いって」
て「てつやって呼ばないで」
「なんだ、起きてたんじゃん」
て「だって、てっちゃんって言ってくれないから」
「もう、ざわくんもとしみつも待ってるんだから起きて」
て「いいじゃん、もうちょっと待たせておこうよ」
「2人がかわいそう」
布団から出ようとするとギュッと抱きしめられて
て「まだ起きたくない」
「起きて」
て「起きたらなんかしてくれる?」
「しません」
て「なんで」
「じゃあ、一生てっちゃんは布団で寝てて」
て「なんでー。…あっ、てっちゃんって呼んでくれた」
嬉しそうな声で”てっちゃんって呼んでくれた”って言った瞬間、
ちょっと抱きしめる力が弱まったのでその隙に布団から出ると
て「ああ!!出やがった!」
勢いよく起き上がって私のことを追いかけてきたので
私はリビングへ走っていった。
「てつや起きたよ!」
て「だからてつやって呼ぶなってー!」
また怒ってきたので立ち止まると
て「おっ!急に止まるなよ!」
「揶揄ってごめんね、てっちゃん」
リビングからちょうど見えないところなので私が背伸びをしててつやにキスをすると
て「…許す」
嬉しそうな顔して許してくれたのでてつやの手を引いて
「てつや起きました」
ざわくんととしみつのところへ連れていくと
て「だーかーらー!」
不満そうな顔をしてまた怒りだしたので
「はいはい、てっちゃんは黙って」
となだめると
虫「本当、日々バカップルになりやがる」
と「見てられんわ」
2人にあきれられてしまった。
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ふじかわ(プロフ) - 続きまってます!!! (2018年8月6日 19時) (レス) id: 328bf2d552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2018年3月21日 14時