ずっと月は綺麗でしたよ 【東海オンエア】 【てつや】

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りょうSide



今日は特に撮影もなく、家でなんとなく過ごしていた。



Aは最近岡崎に来ないし、連絡してもなかなか返事が返ってこない。



ピーンポーン



ガチャッ



り「あ、A…」



ちょうどAのことを考えていたときに本人が現れて
俺は間抜けな声で名前を呼んでしまった。



「ずっと連絡していなくてごめんなさい。
あのね、私…りょうに話したいことがあって。その…」



表情からして話の展開は読めた。



「りょうとは付き合えない。ごめんなさい」



やっぱりそうだった。



なんとなく予想はついたものの、やはり傷つく。



り「…そっか。Aは誰を選んだの？」



「…てつや」



てつやか。



あいつならAのことをたくさん笑顔にしてくれるだろうし、
確かにてつやはだらしない所が沢山あるけど、Aがいれば変わるだろうな。



きっとお互いにとっていい関係になるはず。



り「もし、てつやと喧嘩したり、気が変わったらいつでも俺のところおいで。
いつでも待ってるから」



俺がからかう口調でそう言うとAは申し訳なさそうに



「本当にごめんね」



と言った。



り「そんなに謝らないで。逆に傷ついちゃうよ」



「あ、ごめん」



り「これからは友達としてAとてつやのこと応援するから」



「ありがとう」



Aは目に涙を少し溜めてそう言った。



そんな姿を見た俺は抱きしめたいという思いを必死に抑えて



り「こら、泣きそうな顔しないで」



そう言ってAの頭をそっと撫でた。

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