ずっと月は綺麗でしたよ 【東海オンエア】 【てつや】

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「別れるなんて…言わないよね…？」



て「言うわけないやん」



てつやはそういうとしゃがんで私のことを優しく抱きしめてくれた。



「てつや…」



大好きな人。



大好きで仕方がない人。



涙が溢れて仕方がないけれど、この涙はさっきとは違う。



安心して流れた涙。



て「泣かないでよ」



「ごめんってー…」



て「嫌？」



体を話して心配そうに私を見つめる姿を見て愛おしいと思った。



こんなに私のことを心配するなんて。



大好きな人に抱きしめられて幸せな気持ちになって泣いただけだよ。



てつやに抱きしめられて嫌なわけないじゃない。



て「ごめんね、勝手に抱き着いて」



「何言ってるの。嬉しいよ、てつやに抱きしめられるの」



て「本当に？」



「うん」



パッっと笑顔になって



て「好き！Aのこと好き！」



と言うもんだからちょっぴり照れくさくて



「もう、うるさい」



と言って勢いでてつやに触れるだけのキスをした。



てつやのことを見ると目を丸くして



て「え？！は、え！？」



慌てだすもんだから見てるこっちが笑えてくる。



て「え、今、え？！」



「う、うるさい」



て「もう一回！ねえ、もう一回！」



「嫌」



て「なんでよ」



「なんか、あるでしょ！そのー…雰囲気とか…」



て「えー…」



子供のように不貞腐れているてつやを見て不覚にも可愛いと思った。



あ。私、末期かもしれないな。



て「A」



「ん？」



て「…」



「そんなに見ないで、目腫れてるし、化粧も崩れてるから」



て「それでも可愛い。他の女よりめちゃくちゃ可愛い」



「やめて」



私が両手で顔を隠すと



て「隠さんで」



と私の両手をもってそっと外した。



「嫌だって」



顔を背けると



て「こっち見て」



「恥ずかしい」



て「お願い、こっち見て」



「嫌だって」



私が抵抗すると突然視界が変わり、床に押し倒された。

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