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てつやSide
車に乗ったものの、1人でいてもモヤモヤしたままだし。
俺はとりあえず車を走らせてざわくんの家に向かうことにした。
虫「…それでてつやはここに来たってこと?」
て「うん」
虫「はあー…」
て「そんな深いため息つかないでよ」
虫「とりあえずもうすぐりょうととしみつが来るから待ってて」
ガチャッ
り「来たよー」
と「なに、なにがあったの?」
虫「てつやがAのこと好きすぎちゃったが故に起きたトラブルってことかな」
り「え、どういう意味?」
虫眼鏡がりょうととしみつに何があったのかを簡単に説明してくれた。
り「待って、確かにAが元カレと会うって言ってなかったのは
よくないかもしれないけど、Aは別に悪いことしてないよね?」
と「なんでてつやはAのこと置いてここに来たんだよ」
り「だって、Aは傷ついて帰ってきたわけでしょ?
てつやが慰めてあげないでどうするの」
虫「もー、さっきから電話つながらないな。
ねえてつや、もしかしたらA、家出て行こうとしてるかもよ」
て「え?」
虫「Aは自分のことを責めて責めてボロボロになって
自分はもうてつやのそばにいちゃいけないと思って
てつやのもとを離れようと考える気がするな。
これは昔からの知り合いの勘みたいなものだけどさ。それでもいいの?」
て「それは嫌だけど…」
と「じゃあ、今から家戻れよ!」
て「でもな…」
虫「あっ、つながった。…今どこにいるの?…そっか。…泣かないの。
…大丈夫だから。とりあえずそのまま待ってて」
て「A、どこにいるの?」
虫「てつやの家だって」
と「てつや、行ってこいよ」
て「でも…」
虫「ちゃんとお互い話し合わないでこのままさようならでいいの?」
て「そういうわけじゃないけど…」
虫「ホテルに行ったあと何があったのかちゃんと聞いてないのに
勝手に想像したことで傷ついて突き放してさようならでいいの?」
て「でも、ホテルに行ったってことは…」
り「ちゃんと聞いてみないとわからないでしょ」
と「早く行ってこいって」
て「突き放した俺の事、もう嫌いになってたらどうする?」
虫「そんなわけないでしょ。Aはてつやのことが大好きだよ」
り「ほら、早く行きなって」
俺はりょうととしみつに半ば強引に手を引かれて家を出され、車に乗って家へ向かった。
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さな(プロフ) - 廻さん» ありがとうございます(;_;)Part2でもどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月21日 13時) (レス) id: d3d9450edc (このIDを非表示/違反報告)
廻(プロフ) - 掛け持ちしてるんですし無理のないペースで更新頑張ってください!Part2楽しみです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 51b85a0743 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - ゆきさん» そう言っていただけると励みになります!ありがとうございます(´;ω;`) (2018年2月25日 1時) (レス) id: bf0b2a4f8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白い〜!!!この小説1番好きですヽ(*´∀`)ノ執筆ご苦労様です!応援してます( ¯∀¯ ) (2018年2月24日 19時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - みことさん» てつや推しだったんですね!ありがとうございます、更新頑張りますm(_ _)m (2018年2月13日 8時) (レス) id: d3d9450edc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2018年2月8日 21時