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私が俊介さんとのことを全て話すと



航「辛かったな…」



「なんか…暗くなっちゃったね。まあ、それだけだよ。
で、今日はなんで会いたいって言ってきたの?」



航「ああ、ちょっとした報告があってさ」



「なに?」



航「俺さ、起業することにしたんだ」



「え?!」



航「付き合ってた頃に言ったことあっただろ?いつか起業したいって」



確かに言っていた。



”いつか俺は起業してAと結婚して幸せな家庭を築きたいな”



そう言ってくれた。



まあ、色々あって私たちは結婚できなかったけど。



「言ってたけど…まだ航、24でしょ?もっと先だと思ってた」



航「別に高校生で起業してる人だっているわけだから早いわけでもないよ。
それでさ、俺が立ちあげる会社でA一緒に働いてもらいたい」



「その会社って名古屋でやるの?」



航「いや、東京で勝負する」



その瞬間に脳裏に浮かんだのはやっぱりてつやの顔。



働くことすら反対してたのに東京に行って働きたいだなんて言ったら絶対に怒る。



というか、私もてつやと離れてまで働こうとは思わない。



「じゃあ…無理かな。せっかくだし一緒に働きたいとは思うけど」



航「なんで?」



「てつやが…彼氏が許さないと思う」



航「ブッ…え、ちょっと待って。今、彼氏って言った?」



航は飲んでいたコーヒーを吹きかけて、目を丸くして問いかけてきた。



そうなるのも当然だよね。



「…うん」



航「え、まだ離婚してないんだよね?」



「まあね」



航「ってことは不倫してるってこと?」



「いや、てつやのこととかも説明するとまた長くなるんだよなー…」



航「ってか、その男は一体何者なの?」



「何者って…同い年で一緒に岡崎に住んでるの」



航「ちょっと、話についていけないんだけど。え?本当に?」



「うん」



航「その彼氏が岡崎で働いてるから東京には来れないってこと?」



「うん。っていうか、彼氏は働くことすらよく思ってないから」



航「マジかよ…ちょっと会わない間にそんな風になってたのかよ…」



「幻滅した?」



航「いや…幻滅するとかそれ以前に思考回路が停止してる」



「そりゃそうだよね」



航は深呼吸をしてコーヒーを一口飲んで



航「A」



「なに」



航「それでいいの?」



「なにがよ」



航は急に真剣な顔をして私に問いかけてきた。

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設定タグ:東海オンエア , YouTuber , てつや   
作品ジャンル:恋愛
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さな(プロフ) - 廻さん» ありがとうございます(;_;)Part2でもどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年3月21日 13時) (レス) id: d3d9450edc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 掛け持ちしてるんですし無理のないペースで更新頑張ってください!Part2楽しみです! (2018年3月20日 23時) (レス) id: 51b85a0743 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - ゆきさん» そう言っていただけると励みになります!ありがとうございます(´;ω;`) (2018年2月25日 1時) (レス) id: bf0b2a4f8e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白い〜!!!この小説1番好きですヽ(*´∀`)ノ執筆ご苦労様です!応援してます( ¯∀¯ ) (2018年2月24日 19時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - みことさん» てつや推しだったんですね!ありがとうございます、更新頑張りますm(_ _)m (2018年2月13日 8時) (レス) id: d3d9450edc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作成日時:2018年2月8日 21時

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