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会社を出て近くの居酒屋へ私たちは入ることに。
居酒屋に来るのも久々で私は少しウキウキしていた。
田中「じゃあ、俺らの再会を祝って!乾杯!」
「なにそれw」
田中「いいから、ほら」
「乾杯w」
田中「ってか、旦那もよく許してくれたな。
あんなに彩香にゾッコンの男が」
「離婚したよ」
田中「え?」
「まあ、色々あって離婚したの」
田中「まじかよ…じゃあ、今から会うのは誰なの?」
「…彼氏」
田中「はあ?!」
「ちょっと、うるさいって」
田中「東京にいるの?」
「ううん、岡崎」
田中「遠距離?」
「そう」
田中「マジかよ…」
「幻滅した?」
田中「いや、幻滅っていうか驚きしかないわ」
「…怒ってる?まだあの時の事」
田中「あれ?…ああ、もういいよ。
俺だって一応大人だし。それに、彩香が悪いわけじゃないし」
あの事というのは私の結婚。
入社して間もないころから付き合って、
航からのプロポーズを受けていたにも関わらず
私はそれを断って俊介さんと結婚をした。
「…本当にごめんね」
田中「だから、謝らなくていいって」
「うん」
田中「幸せだった?あの男と結婚して」
「まさか。ってか、辛かったから離婚したんだよ」
田中「なんで…なんで俺を頼ってくれなかった」
「それは…」
それはあなたのプロポーズを蹴って結婚したから。
私は酷いことをしてしまったからもう航の人生に関わるのはやめようと思ったから。
田中「付き合ってる彼氏はどんなひとなの?」
「んー…なんて言ったらいいんだろ。すごく素敵な人。私には勿体ないくらい」
田中「その人のこと、本当に好き?」
「…」
田中「なんで黙るんだよ。俺に気使うなって」
「好きだよ。大好き」
田中「…そっか」
航は悲しそうに笑ってグラスに注がれているお酒を飲みほした。
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ことみんてぃあ(プロフ) - はじめまして!りょうくんパート全て読ませていただきました!とても綺麗な文脈で羨ましいです…。更新頑張ってください!楽しみにしています!! (2018年4月22日 1時) (レス) id: 7545cbc2bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2018年3月21日 14時