今日も私は“フリ”をする。【ガレキ牛】【平和組】【最俺】【チームTAKOS】

フリをする前は。 ページ26

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「Aちゃん、明日も遊ぼ!」

「もちろんいいよ!」

──

「○委員の田中くん狙っちゃえば〜?イケメンだし、仲いいんでしょ?─ちゃん」

「あっちが話しかけて来たんだよ…」

──

「あの子可愛いね」

「でもぶりっ子じゃん」

──

「誤解だよ…あんな奴…いじめないよ…」

「うん、信じてるから。あのぶりっ子が仕掛けたんだよ、きっと。」

──

「あなたなんて消えればいいのよ!」

「カッターで何をするの!?」

「(─ちゃん!?何してるの!?ぶりっ子も一緒に…!!)」

──

「ｷｬｧｧｧｧｧｧｧｧｯｯｯ」

「…カッターキャー…ｯ!」

「(カッターキャー…!?)」

──

「なんであいつを切った!ぶりっ子だからってそんなことしなくていいじゃないか!」

「ｯそ、そんなこと!」

「(あの時飛び出して阻止してたら…!)」

──

「信じてたのに…」

「なんで!?田中くん!?」

──

「もう誤解…とけないのかな?」

「きっと…大丈夫だよ…ｯ!」

──

「誤解って解けないかな…?」

[俺には何もできねぇよ…]

──

「私のせいなんだ…」ﾎﾟﾀ…ﾎﾟﾀ…

[その音は血だろ!?やめろよ!]

──

「あはは…もう…無理なんだよ…」

「ねぇ、何してるの、ねぇ、ねぇ!!」

─

「私の分まで生きてよ。」

「なんでそんなところにいるの?ねぇ、戻ってきてよ?ね?雨もひどくなってきたよ?ね?帰ろうよ?」

─

「Aちゃんは…私みたいに−んだりしないよね。」

ｽｯ…

「………………なんで…………………」

──

ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯ

─時─分─秒、──、死亡……

『無理…だった……のかな…ぁ……』

──

「もう嫌だよ…」

[…………]

──

「イケメン…かぁ。ぶりっ子になったら嫌がるかなぁ?」

──

「…頑張ろ。」



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