今日も私は“フリ”をする。【ガレキ牛】【平和組】【最俺】【チームTAKOS】

フリをして1回目 ページ3

〜教室前〜

先生「転校生が来ます。どうぞ、月山さん。」

大きな緊張を胸に、教室へ入る。

『みなさぁん、はぁじめまぁしてぇ♡月山、Aともうしますぅ♡これからぁ、よろしくお願いしまぁす♡』

「ぶりっ子だぁ(ボソッ」
「絶対やな奴だよ…(ボソッ」
「ブスじゃね?w(ボソッ」

うえっ、自分で言って気持ち悪いわ。あとそこの君、ボソッ なんて付けたって聞こえてんだよ!

先生「…じゃあ月山さんはあそこの席へ」

指示されたのは一番端で、隣は緑のパーカーの…ってえ?この学校、パーカー着ていいの!?

とりあえず、指示された席へ向かう。横のパーカーくんは音楽を聞いていて、こちらに気づいていない。…ようなふりをしている。

…待てよ?この人実況部の人じゃん、嫌われよ()

『よろしくねぇ♡』

?「ん…あ、よ、よろしく…」

よしよし、いい感じに引いてるぞ…!
って、前の方にいる眼鏡くんがパーカーくんを哀れな目で見てるw
なかなか面白いかも、これ()

〜カット入りまーす〜
4時限目が終わり、昼食の時間。おいおい、転校初日から昼飯食えって、絶対ボッチじゃん!!

「ｷｬｰ!ｱﾌﾞｻｰﾝ!」
「ｱﾌﾞｻﾝｶｯｺｲｰ!」

あ、人だかり
人だかりはどうやら、アブ?さんを中心にして出来上がっている。あ、あの人も実況部の人か。他の人が叫んでいるので、私も叫ぼ()

『ｶｯｺｲｲ〜!!』

するとアブ?さんはこちらにウインクしてきた。おぉー、きれいな顔ですなぁ、こうやって落として来たんやろなぁ。
しかーし!私はそうかんたんには落ちないぞ!残念だったな!アブとやらよ!

…はっ、忘れてた、昼飯昼飯…

───
「あいつ…無駄に顔がいい…絶対モテるんだわ…そうだわ、退学にしてあげましょ〜♡」
───

〜屋上〜

屋上が運よく空いてた。だから勝手にここで食べようと思う。

…うん、普通の味。別に美味しいわけではなく、不味いわけでもない。…寂しい。

食べ終わって、少しのんびりしてたときだった。

?「ちょっと外出ようぜ!」

?「え?お前先生の呼び出し食らってんじゃねぇの?w」

?「お前もなw」

?「うっ…じゃあヒラだけ待っといて…」

?「はぁーい」

え、待って?誰か来んの?

はぁーふぅー…

深呼吸して、ぶりっ子のフリをする。よし、誰だっていい、かかってこい!

ｶﾞﾁｬｯ

?「あ、先客」

ん?この顔、この身長、この声は…っ!

『(実況部の奴かよぉぉぉ!!)』

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