IF─もしも─(badend) ページ29
──フリをして25回目
─昼─
授業中はずっと紙くずが飛んできていた。授業の内容は何一つ入ってこなかった。
私は屋上へと急ぐ。
誰とも会わなかった。
今日の風は冷たい。
私は風にも嫌われたのかな?
風は私をフェンスに導くように吹いている。
いっそ消えてなくなりたい。
そんな思いが渦巻いてくる。
…もういいかなぁ
人は笑っている。まるで私を嘲笑うかの様に。
私も笑っている。自分自身を隠すために。
でももう笑えない。笑うのがつらい。
『消えてなくなってしまおう。』
…─ちゃん、私もすぐ消えてしまうような奴なんだよ。
平気なフリしてるけど、もう耐えられないんだよ。ごめんね。
君は私の脆さを嘲笑ってるでしょうね。
他の自分はこう言っただろう。
やってみよう。もしかしたらハッピーエンドかもしれないじゃない。
私はそのままフェンスを超え、一歩踏み出す。
あはははは、紐無しバンジーだよ?面白いでしょ?
あれ、あれは誰かな?
…泣いてるのかな?
…そんなわけ無いか。
あ、もう終わりだ
──────────
NoSide
「……好きでした」
屋上に一つ、涙と共に、小さな小さな声がした。その声は、誰にも届かず、消えてなくなった。一番後悔しているのに、頑張ろうとしたのに、救えなかった。
「もしも…なんて…あったらなぁ…」
誰にも気づかないように、涙を流しながら、反省する。でももういなくなった。彼はもしもの世界に頼る。
「なんで…」
彼はボロボロになった彼女をいち早く見つけ、助けようとした。でも、彼女はもう空っぽなんだ。彼は白い部屋の、彼女の上で涙を流す。
「……」
とある部屋には、何も声が響かない。
そしてほとんどが、本当の答えにはたどり着けない。
「うふふふ」
元凶は笑っている。
ほとんどがそれには気づかない。
「一目惚れ…なんてね…」
本当の答えにたどり着いた。でも彼1人じゃ何もできない。仲間のトップに立つものなのに。
…実は一目惚れしていたらしい。残念だったね、その人はもういない。
「…はぁ」
彼も答えにたどり着いた。彼は薄々気づいていた。彼女がフリをしていたことを。でも彼女はもういないんだ。後悔しても、遅い。
「…」
彼らは、気づけなかった。本当の答えに。でも今更気づいたって、彼女はもういないんだ、意味がないよ。
……badend.
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燕(プロフ) - あみさん» ほぁぁ、、((( 何回も来てもらえるなんて、、ありがとうございます…！更新していない私も悪いので貴方様が謝る必要はありません…！(？)コメントありがとうございます、、！！ (2021年2月1日 20時) (
レス) id: 57e4197bdd (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 本当にごめんなさい。長い間来てなくてごめんなさい。本当に。少し冷め期がありました。でもまた好きになりました。本当にごめんなさい。大好きです。。ごめんなさい。(( (2021年2月1日 2時) (レス) id: 6eb6482913 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 更新忘れられてるなとは思ってましたよ((殴でもよかったです！w面白い作品は例え何年かかっても完結してほしいなと思います (2020年8月28日 1時) (レス) id: e8029eac48 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - あみさん» ありがとうございます！あなたのおかげでこの作品のことを思い出せました！(おい)直ちに更新いたします！ (2020年8月27日 18時) (レス) id: 57e4197bdd (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 面白いです！あつかましいですが更新待ってます (2020年8月27日 16時) (レス) id: e4a797dbcb (このIDを非表示/違反報告)
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