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十六話：どうせ不良も表面上だけだ ＊暴力表現があります！ ページ18
学校をサボって(後から補修受けるけど)あいつの本拠地に向かう。
なんか応援が来るとか言ってたけど無視しとこう。
とか言ってたけど、怪しい奴みーっつけた。着いてってやろ。
やっぱりあいつの本拠地か。ここまで泳がせておきゃもう用済みだ。
頭に思い切り体重をかける。壁に頭打つけりゃ大人でも暫くは失神する筈だ。
変な音を立てて壁に大きな穴が空く。
中から出てきた奴を本気の弾幕で失神させる。
本当に弱い一人だけ残して。
「桃花坂はどこだ」
こめかみに銃の形にした指を当てる。
「言わねえと撃つぞ」
撃つ気はあまりないけど脅すしか方法が見つからなかった。
「いっ、一番奥…」
「ありがとう。あんた、本当にあいつに従いたい？」
「いや全然」
「じゃあ場所教えてくれ」
本当にこいつは見た目からして弱そうだ。
「怖かった〜」
「あ、やっぱ怖い？」
何回も頷く。やっぱり圧かけ過ぎたかな…
「まあいいや。欺いたらあいつらよりも酷い目に遭わせるからな」
あ、顔青くなった。
雑談、こんなに楽しかったっけ？
「ここです。気をつけてください。あいつは、」
「わーってる」
ついに最終決戦だ。日本の治安を震わせる奴を一人潰せるんだ。
幾つもの幸福があってその幸福を持てる条件に、私の死なら、私は喜んで死んでやる。
「待ってろ桃花坂睦」
十七話：こんな奴が歩き回っていた社会→←十五話：ナマアタタカイユメ
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作者名：紲娘 | 作成日時：2020年7月23日 10時
