【星のカービィ】ボクの冒険 (ページ3)

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闇に包まれた世界でページ3

真っ暗。

何も見えない闇の中で、虹色の剣を振る。

ここは、どこだろう。

そんなことをぼんやり考えていると、目の前にあるものが浮き出てきた。

それは黒く、だんだんその形になってきた。
そしてカービィは思わずそのものの名前を叫んだ。
「ダークマター！」
するとそれは剣を出し、襲い掛かってきた。

「キミはこの星を自分のものにして、何にするの！？」
「何にする…？ここからどんどん領地を広げていくんだ。なににする…か。この星は小手調べみたいなものだったんだが…」
「そんなことで星を滅ぼすの！？悪いこととは思わない？」
攻撃しながら話す。
「逆に言うと邪魔だ。俺の一味にもそんなやつがいた。しかしそんなやつも邪魔でしかない。だから俺はそいつを…」
「…殺したの？」
「そうしたかったんだがな。あと一歩で逃げられた。」
「ひどい…やっぱり許せない」
「許してもらおうなんて考えてもいない。それで倒されても俺は生き返る。そしてまたこの星を襲うだろう。」
そういいつつも攻撃の手を緩めない君に僕は言う。
「キミも生き返るの…？」
「正直こんな人生は嫌だからな。死ねるものなら死んでみたいぜ」
「そんなこと言わないでよ、きっとキミを想っている人がいる。」
「俺を想っている人…？」
一瞬、攻撃の手が止まる。しかしまた再開する。
「そんなやつはいない。いたとしても俺が殺す」
「少なくとも僕は思うよ！だってボクがそうだもん！死んでほしくないんだ、誰にも！」
「お前が、か？…面白いな、実は俺は好きでこの戦いしてるわけじゃないんだぜ？」
苦笑しながら君は言う。
「…え？」
「上の命令だよ。お前がこの戦士を止めろって。全く、嫌になるね」
「じゃあ断ればいいのに…なんでこんな戦いを？」
「それが、断れないんだ。断ろうとすると声が出なくなる。」
「…」
なぜ僕は同情してしまうんだろう。いえるものなら言いたいんだ、ボクも好きで戦っていない、キミと似ているんだって。

「そうなんだ…」

でもね、いつかは君を倒す。

ほら、キミは倒れていく。

たくさん話が聞けて良かったよ。じゃあね、ダークマター。