生徒会長が恋したのは恋愛未経験の彼女でした (ページ9)

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8．過去編Ⅱ～貴方side～ページ9

お母さんは途中で車を止め、私を車から降ろした。何処かも分からない場所に…。

貴「お母さん、どうしてですか…？」

母「高校には退学すると伝えるわ。貴方は私達の分までしっかり生きるのよ」

貴「嫌です！お母さん、私を捨てないで下さい！」

母「聞いて、A。私とお父さんは、Aを愛しているから捨てるのよ」

貴「…え？」

母「愛しているから、貴方には生きててほしいのよ」

お母さんはそう言うと、車をUターンさせて、来た道を戻っていった。きっと、お父さんの所に行くんですね。なら、私はお母さんの思いを無駄にせず、歩いて行きますっ‼

ー＊ー＊6日後ー＊ー＊

貴「…6日間何も食べてないと、流石にキツいですね…。ってか、もう夜なんですね。今日は…何処で寝ましょうかね…」

？？「貴方、大丈夫⁉体細いし、フラフラしてるし…住んでる場所は？」

貴「無い…です。6日間も飲まず食わずです」

？？「私は吉良瞳子よ。貴方、お日さま園に来ない？貴方のような子達がいる所なの。住む場所も食べ物のことも、問題ないわよ」

貴「いいんですか？ありがとうございます。私は月影Aです」

吉「そう。では、一緒に来てくれる？A」

瞳子さんに拾われて、私はお日さま園に入った。