嫌われたって、泣かないもん　―ヘタリア―

許さない　麗華side ページ24

私のお父さんは、事故死した
いや、殺された


あいつの父親のせいで…

あいつのせいで…


私は、お父さんが死んだ時からずっとお母さんに「赤い目のAってやつと会ったときは、復讐しなさい」と言われてきた


お父さんのことは、別にそこまで好きじゃなかった

私に、いろんなものを与えてくれた

でも、私はそこまで好きじゃなかった

だから、あんまり復讐する気はなかった・・・

でも、あいつが転入してきて、皆があいつの周りに集まって…


イライラした


私のほうが可愛いのに・・・

皆私のことが好きだったはずなのに・・・


あいつがきらわれたら、皆は私の周りに戻ってくる


どうやったら、あいつが嫌われるか・・・


そうだ、ああすればいい・・・


「貴方って、イギリスの事件の娘でしょ？」


そう、お父さんが殺された事件の話


あいつの顔は、青ざめてみた


ざまあみろ

調子に乗るからだ


さあ、皆に嫌われなさい――


「あんたの父のせいで、私の父が死んだの！！どうしてくれるの！！
この赤い目のせいで！！
みんな知ってるでしょ！赤い目は、悪い出来事を起こすって！！
絶対にそのせいよ！！こいつがいると、災いが起こるのよ！！
こんなやつ、クラスにはいない方がいいのよ！」


これで、皆私を信じてくれるはずだわ


「…そうだ！！こいつは、最低な女なんだぞ！！」

「麗華は、このクラスのクラスメイトなんだぞ！麗華が、嘘つくはずがないんだぞ！！」

「そ、うだ！こんな女いない方がいいんだ！」

「最近、校長の娘が病気になったのもそのせいや！」

「最近あった、事件もこいつのせいだ！」

「こいつは、不幸を呼ぶ女だ！！」


ほらね、信じてくれた

でも、アーサー君達は、だまされなかった


なんで、なんで、信じてくれないの

私たち友達だったはずなのに・・・


そうだ、こうすればもっとみんな信じてくれるようになる・・・


そう思って私は、あいつに話しかけて教室で実行することを決意した


「あのね、あんたね。うざいからさ、皆に嫌われてくれて？」


あいつは、どういう意味か聞いた
作戦実行


「こういう意味よ！！」


私は、そう言って自分を小刀で刺した


これで、皆私の仲間になると思った

でも、まだ信じてくれない人はいた


絶対に、許さない――――

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