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3人はちょうど体育館の端の方で、喋りながら練習を見ている最中だった。
私は勇気を振り絞って声をかける。
『あ、あの…』
私が声をかけると、ギロッと睨む様に3人が一瞬こちらを見た後、また練習に視線を戻す。
む、無視って…
一瞬折れそうになる心をなんとか奮い立たせる。
『昨日使ったビブスの…7番知らないかな?7番だけなくて…』
私がそう尋ねると、もう一度鋭く睨まれる。
奈「は?知らないけど」
『でも、昨日ビブス集めてたの3人だったから…』
愛「え、なに?うちらがなくしたって言いたいわけ?」
『そういうわけじゃないんだけど…3人なら何か知ってるかなって…』
歩「だから知らないって。うちらちゃんと集めて部室に置いたし。てか…」
そこまで言うと、梶原さんが私に向き直る。
歩「人のせいにすんなよ。」
梶原さんがそう言うと、後ろで他の2人がクスクス笑う。
そして3人は私から離れていった。
ど、どーしよう…
これはもしかしなくても、隠された…!?
いやいや、でも流石にビブスはバレー部の部品だし、そんな事したら部活全体に迷惑がかかることぐらい分かってるだろうし。
どんなに私のことが嫌いでも、マネージャーやってる3人が迷惑かかる様な事するはずないよね。
私はそう自分に言い聞かせてもう1度ビブスを探す。
体育館倉庫。跳び箱、平均台、マットの裏。水場。部室までの道すがら。部室ももう1度くまなく探す。
勿論、他の業務も疎かにはしない様に。
けど、いくら探しても見つからない。
気付けば部活は終わりを迎えようとしていた。
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ミルク - 何か反撃するのは?どうですか?? (2020年11月2日 19時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - ひっぴゃさん» ありがとうございます!!紹介させて頂きます(*^^*)続編早く見れるようになってぇえ(願望) (2020年7月14日 8時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
ひっぴゃ - 続編がどういうわけか見れないので此処で。お気に召していただけて何よりです!作中の紹介、是非!今、続編見れるように頑張ってます!更新頑張って下さい! (2020年7月14日 6時) (レス) id: 14d46d1dc7 (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - LiSAさん» ありがとうございます!これからも頑張ります(`_´)ゞ (2020年7月2日 20時) (レス) id: e9391e3b89 (このIDを非表示/違反報告)
LiSA(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!この作品とても好きなので!!更新頑張ってください〜!!! (2020年7月2日 20時) (レス) id: dfc2066332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiro | 作成日時:2020年6月21日 10時