嫌われ者。【青葉城西】

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強豪男子バレー部マネージャーの仕事はかなりハードだ。


私は今日も、大量のスクイズボトルにスポーツドリンクを作って運ぶ。


もうすぐ、休憩の時間になってしまう。

その前にみんなの元にドリンクを届けなきゃいけない。


私は重い籠を両手に抱えて小走りで体育館に向かう。



『わっ』



体育館に入った瞬間、何かに躓いた。


しまったと思った時にはもう遅い。


籠は私の手を離れて宙に舞う。

私は思いっきり前にすっ転ぶ。



ガシャン



派手な音が体育館に響いた。

スクイズボトルが床に散乱する。




バレーをしていた部員達が動きを止めてこっちを見たのが分かった。


そして呆れた様にため息をつく。




「はぁ…またお前かよ」って。




『ご、ごめんなさい！すぐに片付けますから。ごめんなさい！』

私は慌てて謝りながら、スクイズを集める。


岩「また、テメェかよ！？」


コートから怒鳴り声が響いた。

私は肩をビクッと震わせて声のする方を恐る恐る振り返る。


岩「仕事増やすなって言っとるだろーが！」


そこにはバレーボールを持ってこっちをきつく睨みあげる岩泉さん。

すぐにでもボールが後頭部目掛けて飛んできそうだ。


『ごめんなさい。』


私は謝りながらスクイズを元に戻す。

後ろで小さくクスクスと笑い声がするのは






___気にしてはいけない。

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