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「__さ_お__て!」
誰かに話かけられてる
誰だろうと重い瞼を開く
宮城「Aさんッ!起きてください!こんなところで寝てたら風邪引きますよ!」
『ッ…う"ッ…ごめッん』
公園に来てたんだ
夕方くらいにここに来た覚えがある
辺りはもう真っ暗になっていた
ずっと寝ていたら口内の痛みだって全て忘れられた
風邪引いたっていい
何か大変な事に巻き込まれたっていい
宮城「みんな心配してたんですよ!Aさんが出て行ったっきり帰って来ないって、
僕だって心配したんですから!」
『ッ…ごめんなさい…』
宮城くんが買ってきてくれた温かいコーヒーを手にホテルへとゆっくり歩いて行く
『今何時…?』
宮城「22時です」
飛び出したの17時位だったから
あのベンチで5,6時間外で寝てたんだ…
ホテルへと入ると
一番会いたくない人と出会ってしまった
山本「宮城…A…何してるん?こんな時間に」
宮城「Aさんのこと探しに行ってました」
山本「ふーん」
睨んでくる山本
何も喋れない、喋りたくもない
山本「あー…Aに話したいことあるんよ、だから宮城は先自分の部屋帰っててええよ」
宮城「あ、分かった。Aさんちゃんとお風呂入って体暖めて下さいね!おやすみなさい!」
どこかのおかんみたいな宮城くん
少し怒ってたな…明日謝りに行かないとな
山本「なあ、お前逃げようとしとったやろ?」
『してません、ただの息抜きです』
山本「ここじゃ人目につくから俺の部屋来い」
断ることができないまま腕を掴まれ山本の部屋に入っていく
部屋からすぐに出れないように鍵とチェーンまでされてしまった
『な、何するつもりなんですか…』
無言でベッドにくくりつけられ拘束され動けなくなった私に馬乗りをする
重くて潰れそう
男の体重に勝てるわけない
山本「まずはこれ飲んで」
無理矢理口に入れられた錠剤と水
逆らうことなんで出来ないまま飲み込む
『…っぐッあ"ッ!』
山本「吐いたりしたらダメだからね」
吐こうとしてたのがバレたのか口元をガムテープで塞がれた
両手がロープで拘束されているせいで剥がせない
ここで意識が途絶えるなんてね…
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作者名:uini | 作成日時:2024年3月4日 23時