十九刻 ページ21
一階への階段はやけに静かだった
これは、20人は居るな…
僅かな呼吸音、気配、この階の温度
こんなにバレバレな潜み方をさせているなら、此処にドストエフスキーは居なさそうだ
「良かった〜!誰もまだ待ち構えていないみたいだ−!」
私はわざと大きな声でそんなことを言う
これは私なりの宣戦布告、
『居るなら出てこい』
そう言う意味
でもそろそろかな…
ドォォォォン!!!
地響きと共に大きな音が響く
“罠が発動したのだ”
私はこの建物の電波塔のあたりを爆破した
この電気要塞にとっては相当の痛手
ドストエフスキーは今頃、
「どんな顔してるんでしょう!」
私はニッコリ笑った。
_____________
ドスside
無線機の奥からゴーゴリの「ごめぇーん!ドスくーん!」と言う声が聞こえる
逃がした、か。
此処までは計画通り
計画と言っても先程立てたんですが
Aさんは恐らく体術も出来る、というのは体の筋肉の付き方を見れば一目瞭然、
ゴーゴリさんは端からやる気がなさそうだったので逃がして当然でしょう
「まぁ、僕がここに居るかぎりは彼女は突破なんて_________《ドォォォォン!!》っ!?!?」
ドストエフスキーには珍しく目を見開いて驚いていた
「嗚呼、なるほど彼ですか…矢張り邪魔だ」
ドストエフスキーの笑いは絶えない、
「ですが、、痛いところを突きますね」
ゴーゴリさんと繋がっていた無線機は切れてしまった、
電波塔の辺りが燃えているのが分かる
爆弾、其れも超高性能型…
あの技術力からすると彼女は恐らく米か日の政府、と言ったところでしょうか…
「帰してたまるものですか…」
ドストエフスキーは今度は真顔になって云う、
僕は罪の無い世界を作る、
そのためには云うことを聞かない駒を排除しなければならない
「逃がしはしませんよ、Aさん。」
彼は只其所に、座りチェロを弾いていた
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かな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです…応援してます! (2022年12月22日 4時) (レス) @page41 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
リリ - お話がどタイプです!!!!ぜひ続きをよろしくお願いします*_ _) (2022年8月22日 19時) (レス) @page39 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
へべ(プロフ) - とても丁寧な文章で面白かったです、更新を楽しみにしています。 (2022年8月16日 23時) (レス) id: 1ff279b551 (このIDを非表示/違反報告)
八雲(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2022年6月3日 23時) (レス) id: 3aff7205f2 (このIDを非表示/違反報告)
涙の道化師 - この作品はドスくん推しですか? (2022年4月25日 14時) (レス) id: 2537f89477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:独裁道化師 x他1人 | 作成日時:2021年10月17日 23時