距離 12 ページ13
『何故だ。』
思わずそう言いたくなった。
私はいつも通り購買に行って今日は米の気分だったから、鮭おにぎり買ってきただけなのになんで角名くんの周りに2年バレー部がいる。
この前治くんだったじゃん、いつも通り治くんしといてくれよ。
もちろん私の席も埋まっており、なんとその席にはあの宮侑が座ってるじゃないか。
仕方ない。他のとこで食べるか。
「あ、須川さん」
『うげっ』
「うげっって何うげって」
安定に角名くんに見つかり男バレの人にじっと見られる。治くん以外。
治くんはもぐもぐと自分のお弁当を幸せそうに食べていた。なんだかそこが可愛らしい。
私の持っているもの見て察したのかあぁ。と言って宮侑をどかそうとした。
「なんでやねん角名！！！」
「だってそこ須川さんの席だし。須川さんも友達と食べればいいのに。」
『…誰のせいで治くんと角名くん以外友達出来ないか分かる？』
「俺との距離のせい」
『ピンポーン！！大正解ー！！』
と飛びっきりの笑顔で言い、宮侑が退いた自分の席に座る。
「…あぁこいつか！！2年の間で少し話題になっとるやつ！！」
『え』
もぐもぐと幸せを噛み締めるように大好きな鮭おにぎりを食べてると宮侑に指を指される。
待って私なんかやったっけ。と記憶を思い出してみると何も思いつかない。強いていえば隣がくっついてくるくらい。ご飯中の今は違うけど。
「角名の彼女の子やろ？可愛い子やんけ！！」
ちょっと驚いて硬直してしまう。なんなら手の力が抜けてポスっとおにぎりを机の上に落とした。
『は？？？？は？？？はー？？？？』
私の声が少しクラスに響いた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 584人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももにゃん(プロフ) - 推しがっ！( °ω°):∵ｸﾞﾊｯ!!さいこーすぎて死にそう (2020年11月25日 11時) (
レス) id: 6f54583c04 (このIDを非表示/違反報告)
奏空(プロフ) - もう最高です。ニヤけが……w (2020年6月24日 0時) (レス) id: a100a8c28e (このIDを非表示/違反報告)
あみみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！素晴らしい作品をありがとうございました！！！ (2020年6月22日 15時) (レス) id: a0752004c7 (このIDを非表示/違反報告)
稀乃。(プロフ) - 果物さん» ありがとうございますー！こちらこそお読みいただきありがとうございました！！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: d4f7768c38 (このIDを非表示/違反報告)
稀乃。(プロフ) - あみみさん» ありがとうございますー！嬉しいです！！ (2020年6月22日 12時) (レス) id: d4f7768c38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：稀乃。 | 作成日時：2020年5月17日 12時
