あの、距離が近いです角名くん。【角名倫太郎】

距離 1 ページ2

いつも通りの日常。爽やかな朝。優しい友達。









「須川さんー。おーい。」





『うん、まず私の手握るのやめてもう少し離れようか角名くん。』









この隣の席の角名倫太郎によって少しどころかだいぶめちゃくちゃだ。









角名くんは謎に私との距離が近い。特に何もしてないのに。今だって自習だから良い事に角名くんの顔がドアップだ。くそ、顔がいいから憎めない。









「なんで須川さんって俺と目逸らすの？」




『距離が近すぎるからだよ。ほら離れたってまたさりげなく手を握ろうとすんな。』









もう角名くんのせいなのかは分からないけど優しくて親しい友達は出来ないし、日常なんてもってのほかだし、爽やかな朝なんて来ない。









…最初の友達は多分私が角名くんに絡んでるせいであるけど。









…角名くんと出会った頃の話をしようか。







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