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『ね、紫耀くん。』
「ん?」
『人間って死んだらどうなるの?』
「は?!何言っとんの?」
『だから、人間は死んだらどうなるのかってこと。ほら、私、だんだん光が強くなってきて…そろそろかなって…だから、人間は死んだらどうなるか、知りたい…』
「そっか…また後でくるな?」
『うん。』
死んだらどうなるかなんて誰にだって想像つくやろ…
なんで…こんなこと…
「姉ちゃん…俺どうしたらええの?」
はるな「紫耀、聞こえてる?」
「姉ちゃんっ!?」
はるな「そ。紫耀悩み事あるんやな?」
「おん。」
はるな「自分が思った通り、行動すればええんやない?」
「え…?」
はるな「慶吾くんが死んでから、私は何をしたらいいかわからんかった。だから、慶吾くんのところへ行きたいって思って、死のうとした…でも、できひんかった…慶吾くんの分まで、私が生きなあかんって思た…やから、心の中にいる慶吾くんに慶吾くんがいなくなってからの世界、見せてあげようって、見せてた…でも、私は交通事故にあってしまった。自分のしたいことが出来なかった.だから、紫耀、あんたは自分のしたいと思ったことをやったらええねん。
あんたが決めたことや…後悔はせえへんようにな…」
「あ、姉ちゃんっ!?」
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作者名:莓羽 | 作成日時:2017年6月8日 19時