12話 私の役目２ ページ13
コツコツ コツコツ
私の靴が階段に響く。
響くと言うこと少し広いのだろう。
私の部屋から続く階段の中は、真っ暗闇だった。少し降りると通路になっていた。
お父様のたいまつのおかげで少し歩きやすくなったけど…
(いったい何があるの…？)
と、不安でいっぱいだった。
お父様も何も喋らず黙々と進んでいた。
そしてしばらく歩いた時、
永遠に続きそうな通路だったが、行き止まりがあった。
「ここだ。」
と、言ったお父様のまえには、大きな扉が立ちはだかっていた。
見上げられないほど…｡
(す、すごっ)
何年も前に出来たらしく、木で出来た扉は、ところどころ木がくさっていた。
背伸びして届きそうなところには、不思議なくぼみがあった。
お父様はそれを見上げながら、
「お前のその首にかけてあるペンダントをかざすと開くそうだ。だから、少し貸してくれ。」
といった。
お父様の横顔は、少し緊張しているかのようだった。
ペンダントと言うのは、私のおばあちゃんの形見で亡くなる直前にもらったんだ。青い宝石が埋め込まれていて、宝石の中には、星みたいな金色の粒がはいっているの！
おばあちゃんから聞いた話しによると、私にとって役に立つ大切なものって言われていて、いつもつけてたんだけど…｡
(これが、おばあちゃんの言っていた事なのかな？でも、どうしてお父様がそのこと知ってるの…？)
おばあちゃんが亡くなったのは、ついこの間で、最近付けだしたんだけど、お父様には久しぶりに会ったから知らないはずなんだ…。
私がうーん。と考えている時、お父様は「早く貸しなさい。」と言った。
私は、この事を知っていたのかも知れない…。と思いお父様にわたした。
が、それは大きな間違いだった…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怪盗ミルキィ☆(プロフ) - 落ちはチトセじゃないんですか…？チトセはフウカと結ばれるんですか？ (2016年10月24日 20時) (
レス) id: e63bccd4b1 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - ありがとうございます！続編つくれたら作りますね！ (2016年5月1日 17時) (レス) id: 25106e0e6e (このIDを非表示/違反報告)
カノン - キラリさん、この物語面白いデス！ 続編作ってほしいデス！キラリさんが作る続編すごーく気になりマス！ 頑張ってくだサイ！ (2016年4月27日 15時) (レス) id: 3e3f553162 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - 美香さん、らくだい魔女を巡って婚約バトル！に続き読んでくださりありがとうございます！美香さんのように二作とも読んでもらえて凄く嬉しいです！ (2016年1月7日 18時) (レス) id: 25106e0e6e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして美香です､すっごく面白いです！自分までドキドキしてしまいました (2016年1月4日 17時) (レス) id: c492ea5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キラリ | 作者ホームページ：http://hosininegaiwo
作成日時：2015年8月6日 18時
