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結果から言うと撮影は成功した。
我ながら上手くポーカーフェイスをしたと思う
寝不足だなんて周りに悟られることも無く
いつものQKの「河村」を演じることが出来た。
まぁ一徹くらいはよくあることだ。
しかし、そのよくある一徹とは思えないくらい身体が悲鳴をあげているんだけど。
……歳のせいとでも思っておこうか。
後はパソコンをカタカタとしてその日は閉幕。
そしてふくらと少し気まずくなっただけの平凡な1週間をすごした。
1週間経っても僕の身体の異変は治らず、今日は心做しか体が熱い気がする。ここ最近よく使う
"気のせい"で乗り切ろう。そう深く考えず仕事をする。
f「はぁ…河村…。」
大きくため息をつきながらふくらが話しかけてくる。ミスでもしてしまったのだろうか。
k「えっと…どうした」
f「熱あるでしょ。」
k「はっ………?」
熱……?まさか、そんなはずはない。と言うほど僕は馬鹿ではない。朝から感じていた体の熱さはこれだろう。
f「こんなに顔赤いんだもん。絶対そうでしょ」
と額に手が置かれる。ふくらの手はひんやりしていて気持ちいい。
f「うわっ…あっつ…。これ38度くらいあるんじゃない?」
顔を顰めて僕のことを見る。心配されているのが分かり不謹慎ながら嬉しいと思ってしまった。
k「あはは。大丈夫だよ。全然元気だし」
と笑ってみせる。
f「河村…それ笑ってるつもり…?辛そうな顔してるじゃん…」
それは予想外だ。ポーカーフェイスは上手いと思ってたんだけどなぁ…なんてぼんやりと考える
思考も低下しているのかもしれない。。。
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作者名:めろんぱんあいす | 作成日時:2020年11月12日 21時