僕達のティアラ。 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:24,513 hit

私はシンデレラガールページ3

アイドルって…あのアイドル…

別になることにすごく抵抗があるってわけではなかった。しかしあまりにも現実味が無さすぎて、受け止められないのだ。

「ちなみになぜ私はアイドル向きなのですか？」

父「実の所私の知り合いがね…お前の写真を見た瞬間に、彼女をぜひ我が事務所に紹介して欲しいと言われてね。まあ親ながら、お前のことは美しいと思っているし歌も踊りも上手だし、とてもいいと思ったんだよ」

「そうだっ…たんですか」

父「そこで今日はその事務所に見学に行きたいんだが、いいかな？私は明日出発する準備があるから、先に帰るが」

「かまいませんわ、行きます」

どうやら私は決心をしなければならないみたいだ。

それからしばらくして恐らく乗るのが最後であろうリムジンに乗り、目的地に着いた。

その建物に足を踏み入れ、お父様と淡々と廊下を歩いた。

そこで気づいたことは、“なぜか”男の人ばかり。しかもお顔の美しい男性ばかり。ここは一体？芸能界ってこんなものなのかしら…

父「さあ、社長室だ、行くぞ」

「はい」

父私「失礼します」

社長「待ってましたよ、早乙女さん」

父「私は明日から日本におりませんので、先に娘とこさせて頂きました」

社長「ええ、見学で良いということでしたらこちらで面倒を見ますのでね」

父「助かります、娘をよろしくお願いします」

「ところで、質問してもよろしいですか？」

社長「どうぞ」

「ここは女性の方はどこにいらっしゃるんですか？」

社長「おっと…はっはっは…お気づきになってるのかなってないのかわかりませんがね、ここは『ジャニーズ事務所』なんですよ」

「ジャニーズ…って…有名な嵐さんとかが所属されてらっしゃるあのジャニーズ…ですか？」

社長「ええ」

っていうことはやっぱりここは、！！！！

パニックになるのと同時に、だから男の人ばかりだったんだと、ピースがぴったりハマる。

じゃあアイドルって？？どういうこと？？！

というかこの方はジャニーさんということ！！！

社長「娘さん面白いですね〜コロコロ表情が変わって非常に興味深い。容姿端麗ですし、ますます気に入りました。入ってもらえませんか？うちの事務所に。ジャニーズとして」

とても怖い、意味がわからない、けどこれを断ったら私は明日からどう暮らしていくの…

迷ったけど答えは決まってた。

「これから…よろしくお願いします！」

社長「そうこなくちゃ」

続く