58 追憶/ ひとつずつ ページ8
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次の日の昼休み。
いつものように授業終了の鐘が鳴ると同時に、Aは教室を飛び出した。最近はあのシュンスケくんも話しかけてくることが減り、スムーズに秘密の部屋まで到着出来る。
だけど今日はちょっと違うみたいだ。
「あ、こんにちは〜、右京さん」
「青葉先輩！と、…あれ」
「…やあ」
「? 2人とも知り合いなんですね〜、右京さん意外と交友関係広いみたいで…あの零くん達とも仲良くしてるみたいですし」
夏目の先輩の青葉先輩と、もう1人の方は名前は知らないが見覚えがある。何なら話したこともある。
しかし名前は知らない。
( 社長さんに似てる人…)
「青葉先輩の友だちだったんだ」
「ふふ、まあそのようなものかな」
「え、え〜っ? そこは素直にそうだよ、でいいんじゃないですか!?」
「…名前なんて言うの?」
「僕かい? そういえば言ってなかったね、天祥院英智。これが僕の名前だよ」
「てんしょういんえいち…」
「あれ、知り合いじゃないんですか?」
「いいや…知り合いというより、顔見知り程度のものだよ」
瞬間、ピリ…とAの頬の肌に痛みが走る。
( …何だろう、…何? 今、)
細くなった瞳がAを攻撃してきたみたいな。
気のせいだろうか。
「…Aちゃん、走ってたみたいだったけど、何か用事があるんじゃないのかい」
「っあ、そうだった！じゃあね、青葉先輩天祥院先輩！」
「はい、また」
「…またね」
だけど、やっぱりあの蒼い瞳は綺麗だな。
Aが図書館の入り口まで来ると、そこには夏目がムスッとした顔で立っていた。「遅イ」案の定遅れたことについて怒ってるみたいだ。
「…何かあったノ? 絡まれたとカ」
「んーん。別に！青葉先輩とたまたま会ったから話してただけだよ〜」
「フーン」
何となく、天祥院先輩のことは伏せておいた。
特に理由はない。言う気にもならなかっただけ。
「それより昨日起こしてくれなかったの、まだ根に持ってるからね！」
「ボクの肩で勝手に寝たのキミなのに何でボクが責められてるのか分からなイ」
「だから起こせばよかったじゃん！」
「1回起こしたんだけどネ」
「起きてないんだから起こされてないけど!?」
「ハイハイ」
夏目が諦めたところでいつもの場所に着いた。
が、いつもの場所と言っていいのかこれは。
Aの目に映ったのはとんでもない光景だった。
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かげやま(プロフ) - mmkさん» コメントありがとうございます☺️ かっこよくてカリスマがある俺零を書けてるか不安だったのでそう言ってもらえて嬉しいです〜😿！mmk様もお体にお気をつけてお過ごしください！更新頑張ります✊ (2022年8月15日 11時) (
レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
mmk(プロフ) - すごく面白いです…！！俺零様がとても好きです…！！これからも体調崩さない程度に頑張ってください！更新楽しみにしてます! (2022年8月15日 11時) (レス) @page43 id: 27732d5374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年7月13日 14時
