7. あてがない ページ7
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「そっか、だからさっき言うの躊躇ってたんだね」
「…ごめん。ふたり、あんまり仲良くないこと知ってたのに」
「え!? 全然、相談してくれるのは嬉しいよ。
それに僕はふたりのこと応援してるし……」
「応援?」
「“かっちゃんの好きな人”なんて初めてだったから」
「……」
どう反応すれば分からなくて苦笑いをしてしまう。
麗日さんは「爆豪くんそんなにベタ惚れなんやねえ」とニコニコしている。クラスでの彼の様子は相変わらずそうだ。
「爆豪勝己はそもそも何か好きなものとかないわけ?
音楽とか好きならイヤホン、ヘッドホンあげるのもいいんじゃない?」
「好きな物…。ヒーロー…緑谷くん、勝己くんが好きなプロヒーローとか分かる?」
「うーん。オールマイトに憧れを持ってると思うけど、それもNO.1的意味だから…。
いたとしてもかっちゃんは別にグッズとか集めてないと思うよ」
「だよね」
「おう緑谷たち、ここで食ってんのか…ん?」
本当にどうしようかな、と考えていると赤い髪の男の子が話しかけてきた。
「奥にいるのは…、普通科のやつらか?」
「あ、うん。同じ中学の子とその友達の子。はっ…切島くんがいるってことは、近くにかっちゃんもいるんじゃ…」
キョロキョロと辺りを探す緑谷くんに、赤い髪の人は「爆豪は飲み物買いに行ってる」そう言った。
はあ、よかった…なんてそんな安堵しなくても。
「かっちゃんに音無さんと一緒にいるところ見られたら…」
「あ、そうだよね。本当に迷惑かけてごめん」
「えっ謝らせたくて言ったわけじゃないよ…！」
「何なのあんたたち、さっきから見ててイライラするわね」
「わあサチちゃん辛辣やね」
いやでも本当に申し訳ない。そもそも彼女なのに何で彼氏の欲しい物が分からないんだって話だよね。
やっぱりお店に行って見て決めた方が早いのかな…。
「あ！切島くんなら分かるんじゃないかな!?」
「うおっびっくりした。いきなりどうした」
「音無さん、彼は切島くんっていうんだけど。かっちゃんと仲が良くて参考になると思う！」
「爆豪? 悪い。まったく話が見えてこない…」
戸惑う切島くんに、緑谷くんが説明をすると案の定私が勝己くんの彼女だと聞くと驚いていた。
「何で爆豪勝己は言ってないのよ」とサチが悪態をつくけど私は苦笑いをするしかない。彼が冷やかしを嫌っているからとは言えなかった。
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かげやま(プロフ) - 月姫さん» コメントありがとうございます！ෆ 見つけてくれたことがうれしいです〜💞 更新頑張ります＞＜ (12月26日 5時) (
レス) @page31 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白く見させていただいております！これからも応援しております！ (12月17日 15時) (レス) id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます(♡) そんなに言ってもらえてうれしいです；；更新頑張ります🌟 (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます：-：⭐️好きだなんて感激です！更新致しました！ (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわぁぁ😭こんな続き気になる小説始めてです😭無理しない程度に頑張ってください😭続き待ってます！ (12月6日 1時) (レス) id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年12月5日 14時
