6. あてがない ページ6
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ありがとうございます、とトレーを手にしてサチと一緒に座る席を探す途中、馴染みのある人と目が合った。「音無さん」と呼ぶ彼は、いつの間にか体が大きくなっていて。卒業前に同じ高校に行くからと集められた時とても驚いたのを覚えている。
「久しぶり…でもないかな。元気? 緑谷くん」
「うん！音無さんも元気そうだね」
サチが誰?と言いたそうな顔を向けてきたので、勝己くんの幼なじみだと教える。同時に緑谷くんも、一緒に食べている人に私の紹介をしてくれた。
そして茶髪の女の子が麗日お茶子ちゃん、眼鏡の男の子が飯田天哉くんだということも教えてくれた。
同じヒーロー科なんだろう。そういう雰囲気が出ている。
「あ、ならあんた、相談すればいいんじゃない?
同性の幼なじみなら何が欲しいのか分かるわよきっと」
「あ…うーん…」
「? 僕に相談?」
同性の幼なじみ、だけれど。
仲がいいわけじゃないからなあ…。
微妙な反応をした私に、緑谷くんが心配そうな顔で「何かあった?」と言ってくる。その姿はまるでヒーローのような。
私と彼はそんなに関わったことがなくて名前だけ知っている、というような関係だったのに。
彼氏の幼なじみ、幼なじみの彼女。
変に気遣って相談しないのもな、と腹を括って口を開いた。
「あの、勝己くんの事で聞きたいことがあって」
「かっちゃん?」
「えっ、…あ！そっか！爆豪くん、下の名前は勝己って言うんやっけ…え！名前呼びって…ええ！」
「…あはは」
爆豪くんに彼女おるなんて知らんかった！
その言葉で理解した飯田くんも驚いた様子で私を見る。
「あの乱ぼ…いや、彼に彼女が…」
「ごごごめん！僕バラすつもりなかったんだけど…！」
「別に隠してるわけじゃないから…。勝己くんはバレたくなかったかもしれないけど」
「こんなかわいい彼女がおるなんて隅に置けないなあ！あ！ずっと立ちっぱなしもなんだから隣座って！」
「ありがとう」
そんな大きい声で言われると勝己くんのファンの子に知られちゃうかもしれないな。まあ、気にしても仕方ない。私とサチはたまたま空いていた席に腰を下ろして、さっきの続きなんだけど…と話し始めた。
勝己くんの誕生日プレゼントで悩んでることを伝えると、緑谷くんはやっぱり困った顔で「うーん」と返した。
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かげやま(プロフ) - 月姫さん» コメントありがとうございます！ෆ 見つけてくれたことがうれしいです〜💞 更新頑張ります＞＜ (12月26日 5時) (
レス) @page31 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白く見させていただいております！これからも応援しております！ (12月17日 15時) (レス) id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます(♡) そんなに言ってもらえてうれしいです；；更新頑張ります🌟 (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます：-：⭐️好きだなんて感激です！更新致しました！ (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわぁぁ😭こんな続き気になる小説始めてです😭無理しない程度に頑張ってください😭続き待ってます！ (12月6日 1時) (レス) id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年12月5日 14時
