4. 冷めてる ページ4
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「ケガは」
「あ…大丈夫。ごめん、ありがとう」
「ん」
何でいるんだろう。こんな遅くまで授業だったのかな。
と頭をよぎるけど、何か他に言う事がある気がして。
「……勝己くんは大丈夫だったの?」
「なんてことねーわ。ンなことどうでもいい、何してたんだよ」
「教室に戻ろうとしたら反射した光で目がやられちゃって…」
「とんだドジかましとんなや」
気ィつけろよ、と勝己くんは階段を上っていく。
なんだ、上に用事があるのか。
私はその後ろ姿をぼうっと見つめる。
さっきよりも眩しいのは、なんでだろう。
「…何してんだ」
「え?」
「教室、行くんじゃねェの」
「あ、うん。行く」
こんなまともに話したの久しぶりだな。
最後に出かけたのは今年の初詣。受験生だったから合格祈願しに行っただけ。それ以降はずっと受験勉強で…。
入学してからは…あれ。もしかして初めて学校で話す?
( こんな事サチに話したら怒るだろうな…)
「日直だったんか」
「そうだよ。よく分かったね」
「テメェが学校に残るとかそれくらいしかねェだろ」
「勝己くんは?」
「…」
あれ。
なんか変な事でも言ったかな。
直前まで穏やかな顔をしていたのに、私の質問でぶっきらぼうな顔つきに戻ってしまった。
「…言いたくなかったら」
「告白されたんだよ、モブ女に」
いいよ、と被せてきたのは、“彼女”にとってはよろしくない話だった。告白。好きだって言われたんだ。
こういうのは何て返すのが正解なのかな…。少し悩んだ後、よく分からないまま口を開けた。
「…そっか。よかったね」
「…」
「勝己くんかっこいいから。クラスの子も…」
「着いた」
「あ、うん」
止まった勝己くんの隣を抜けて、
急いで机の中からスマホを取り出す。
「ごめんね、ついてきてもらっちゃって」
「別にいい。行くぞ」
首を縦に振って勝己くんについていく。
相変わらず無愛想で私の方を見ない。
笑いかけてもくれない。
…本当に、どうして勝己くんは私と付き合っているんだろう。
帰り道、お互い特に話すこともなく歩いてるだけだった。
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かげやま(プロフ) - 月姫さん» コメントありがとうございます！ෆ 見つけてくれたことがうれしいです〜💞 更新頑張ります＞＜ (12月26日 5時) (
レス) @page31 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白く見させていただいております！これからも応援しております！ (12月17日 15時) (レス) id: ad0933ba75 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます(♡) そんなに言ってもらえてうれしいです；；更新頑張ります🌟 (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます：-：⭐️好きだなんて感激です！更新致しました！ (12月9日 17時) (レス) id: 9bf8a638c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - うわぁぁ😭こんな続き気になる小説始めてです😭無理しない程度に頑張ってください😭続き待ってます！ (12月6日 1時) (レス) id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年12月5日 14時
