68. 言葉 ページ18
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”liT“単体で出たバラエティーは本当に珍しく、ファンのみんなは大層喜んでくれた。エゴサしてもエゴサしてもいいことばかり書いてあって、瑞生はなぜか呆れていたけど”liT“の評判を良くするには満点な出来だ。
たまたまオフだったAは、お昼を摂ろうとキッチンルームを訪れた。翠くんの家の野菜で何か作ろうか。鼻息を唄いながら、彼が朝持ってきたであろう野菜を選抜する。
( 何作ろうかな〜 )
「Aだ」
横から聞こえた声、誰なのかはすぐに分かった。
渋々視線をそちらにやると案の定その人物で。
おまけに同ユニットメンバーも一緒だった。
「…”Trickstar“」
「何か作るの〜?」
「別に、スバルには関係ないだろ」
そう返して、すぐにしまったと思った。
ピリッと空気が変わったのがAでも分かる。
ちが、違う違う。こんなこと、またいつもと一緒だ。
ほら、スバルも怒った顔になった。
そうじゃない、そうじゃなくて、…でも何て言えばいいの? 分かんないんだ。
「あの、」
「あっそう、じゃあ俺ら別のところ行くから。何でも作ってれば」
「おいスバル…」
「…」
「橙条、俺たちの事が嫌いなのは分かるが…」
違うよ、俺は、
スバルの背中が遠ざかる。
氷鷹もさすがのAに態度に少し怒り気味だ。
( 違うんだよ。俺もまだ上手くまとまってないんだよ )
こういう時に何言ったらいいのかも分からないんだよ。
「ま、まって…」
「行こう、みんな。Aは俺らが邪魔みたいだし」
口を開いても、スバルはこっちを見ない。
「まって、ごめん…スバル、行かないで…」
情けなくも掠れた声で届いたかも分からない。
言ってすぐ目を瞑ったから、もうスバルは行ってしまったかもしれない。
前までならそれが普通で、Aも傷ついたりしなかった。
だけど今は________
「なあに」
「っ……」
「…行かないから、目開けていいよ」
ゆっくり目を開けると、そこにはスバルが立っていて。
「あの、…ごめん。関係ないとか、言いたかったわけじゃなくて、その……」
「うん」
「なんていうか…、…言いたかった、わけじゃなくて、」
「……」
「…ごめん」
「もうっ、何！」
「すぐに怒るなよスバル、お前の悪い癖だぞ〜?」
Aは冷たくしちゃったことを謝ったんだよな?
とマオに言われて、頷く。
「んじゃ、とりあえず昼作って食おうぜ！」
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かげやま(プロフ) - 鈴花さん» コメントありがとうございます✨️私もまたこの2人書きたいなと思ってるので機会があれば…！臨時ユニットのお話も😂 (2月20日 23時) (
レス) @page49 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - 一気読みしました！超最高でした！まだまだこの2人の不仲話も仲良し話も読みたすぎる…！あと臨時ユニの話を読みたい！ (2月7日 14時) (レス) @page1 id: cfaa8deb10 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 俎板さん» コメントありがとうございます✊無事完結出来ました…！読んでくださりありがとうございました！嬉しすぎるお言葉〜😭🙏次の作品もよかったら…！ (2022年3月26日 2時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます…！作者さんのお話大好きです〜！ (2022年3月26日 1時) (レス) @page49 id: 0b4ff99b4b (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 彼岸桜＋αさん» こんばんは！コメントありがとうございます〜…！😖以前いただいたコメントで勇気づけられながら完結へ行けることが出来ました！本当に感謝しています😭最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2022年3月25日 21時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年7月3日 0時
