63. プライベート ページ13
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「2週間…って」
はあああ、と長いため息をつかれた。
さすがのAもこればかりは申し訳ないと思っている。
気づけば2週間経っていたにしても、ストーカーはストーカーだ。しかもAはアイドルで、狙われている。
「本当に何もしてこないんだよ。女の子だからこっちから責めれないし」
「だからって…テメェは悪い人間をするしないで区別してるのか」
「してないけど！俺の勘違いかもしれないじゃん」
「家まで必ずついてくるのは勘違いじゃねぇ」
こんなに危機感がないからストーカーになんか付き纏われるんだ。
瑞生は呆れた顔をAに向けたまま、「もうお前寮入れ」と言った。途端に歪むAの顔。そんな顔しても意味はない。
「え〜〜！やだよ！」
「ヤダとかじゃねェ！1回寮入ってストーカー撒けって言ってんだよッ」
「あ、なるほど」
それで撒けたら戻れと。
しかしその間の家賃はどうしたらいいのだろうか。
もったいないことになってしまう。
「そこはまあ、自分で何とかしろ」
「えぇ…うーん、でも嫌だなやっぱり。いい案だけど」
「…」
「他人と共同生活に耐えられないし、ずっと気抜けない環境はちょっ、と!?」
「ウジウジ言ってんなよ。テメェが2週間も放置したのがいけねぇんだからな」
「…ふぁい」
ガシッと頬を掴まれ、凄んだ顔で言われてしまえば言えることは無に等しい。
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「…君、本当に……」
はあ、と瑞生と同様にため息をつく天祥院先輩。
過去数回にも遭ったことも伝えたからか呆れ具合は瑞生より上だ。
「だからES創立直後に言ったよね。寮生活にしないならなるべく早く警備の強いところに引っ越しなさいって」
「…でも隣人さんみんな良い人で」
「それとこれとは話が別なの、分かるかい?」
「はい……」
天祥院先輩に怒られるほど怖いものはない。
この有無を言わせない圧力で、Aは返す言葉も出てこない。正確には、出すことができない。
オフィスで萎縮しながら説教されているのはどれだけ滑稽なことか。
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かげやま(プロフ) - 鈴花さん» コメントありがとうございます✨️私もまたこの2人書きたいなと思ってるので機会があれば…！臨時ユニットのお話も😂 (2月20日 23時) (
レス) @page49 id: 2b4670edb1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - 一気読みしました！超最高でした！まだまだこの2人の不仲話も仲良し話も読みたすぎる…！あと臨時ユニの話を読みたい！ (2月7日 14時) (レス) @page1 id: cfaa8deb10 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 俎板さん» コメントありがとうございます✊無事完結出来ました…！読んでくださりありがとうございました！嬉しすぎるお言葉〜😭🙏次の作品もよかったら…！ (2022年3月26日 2時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます…！作者さんのお話大好きです〜！ (2022年3月26日 1時) (レス) @page49 id: 0b4ff99b4b (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - 彼岸桜＋αさん» こんばんは！コメントありがとうございます〜…！😖以前いただいたコメントで勇気づけられながら完結へ行けることが出来ました！本当に感謝しています😭最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2022年3月25日 21時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2021年7月3日 0時
