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バンバン！
「すみませんでした！コイツともちゃんと協力します！部活に参加させてください！」
「本音は?」
「……！〜〜っ、…試合で、今のコイツと協力するくらいなら、レシーブもトスもスパイクも、全部俺一人でやれればいいのにって思います」
…はぁ。
それじゃ、ダメだってば。
部長は笑ってくれたけど、バレーはひとりでやれるものではない。影山はそれをトラウマになるくらい実感させられたはずなのに。
「…ごめんな、影山は元チームメイトなのに」
菅原先輩が頬をかきながらそう言う。
「いえ…。これが正解、なんだと思います」
「正解?」
「…こんなこと言ってくれた人、前までいなかったから」
それに、
「教頭先生の件…もだけど、先輩たちの話遮ってまで自分の意見言おうとするなんて、論外ですし」
「あはは…」
「悪い、マネージャー希望の子。慌ただしくて」
「全然！」
「うん、清水が喜びそうだ」
「マネージャー、いるんですか?」
「いるよ。まだ来てないけど」
「そ、うなんですか…！」
「? 嬉しそうだな」
拳をギュッと握って「そりゃあもう！」と首を縦に振った。
「中学の時は2年間1人で…！3年生の時に半年だけ1年生が一緒だったけど！」
「1人で? 北川第一って、人数とんでもないんじゃないか?」
「はい！大変でした！」
「…北川第一? …君、あの時の」
部長が顎に手を当てて何かを思い出したように呟いた。
ああ、恐らく、私と一緒で思い出したんだ。
「敏腕マネージャーか。嬉しいよ」
「…は、い」
「バレーはやってたの? 随分背が高いからさ」
「うっ…い、一応小学生の時やってました…けど。身長は謎なんです…成長が止まらなくて…っ」
「日向より高かったもんな〜」
「あの子は低すぎるんじゃ…」
多分165もいってない、よね?
地区予選の時はスパイク打ってたからリベロではないだろうし。
リベロにしてはレシーブができなさすぎ…。
でも、影山にあんな軽く反論できる人、初めて見た。
勇太郎たちは実力主義な面があったから耐えていたところもあったし、宮下なんてハイハイで終わらせていた。
( …なんだか、ここは驚くことが多い気がするなぁ )
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作者名：かげやま
| 作成日時：2024年3月14日 13時
