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神様、どうして日本の夏はこんなに暑いのですか。
地球温暖化ですか。人間のせいなんですか。
そんなこと言われても私は車に乗れないから排気ガスなんて出していないし、工場で働いてないから工業ガスは出していません…。
「金田一、暑さにやられて美咲がくだらないこと考えてる」
「A〜戻ってこーい」
朝だというのにアスファルトを照らす日差しは視界を揺らすほどの大悪党。太陽、アスファルト器物破損で捕まってほしい。
_ 夏休みに突入したことで毎日朝から長時間部活。
影山は無事ひどい点数をとらなかったようで担任に褒められた。よくやった、影山。
「俺も日傘入れて」
「やだよ、距離近くて暑い」
「そんなこと言わないで入れて、暑いから」
「ヤダ！国見細いけど意外とスペース使うから！」
「ぎゃあぎゃあうるせー…余計暑くなるからやめろよ…」
国見が入って少しでも陽に当たったらどうすんの！
「あ、夏祭りのポスター」
「昨日はなかったよな。3人で行かね?」
「夏祭りぃ…?」
花火の背景に渋い字で夏祭りと書かれているポスター。
日付は8月末。たしか去年は雨でなくなったんだっけ。
( …及川先輩も来るのかな )
「部活終わった後とか行けるだろ、行こうぜ！」
勇太郎がどこか楽しそうな顔をして言うから、自然に首は縦に動いた。
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「夏祭り、一緒に行きませんか」
デジャブか?
私はピタ、とスクイズを振っていた腕を止めた。
目の前には頬を少し赤くした白石くん。
数分前たまたま会って話していたはず、どうしてこんな話に?
私は目を逸らしながら「あー…?」と止めていた手を動かした。
「…俺とは行けないすか」
「や、白石くんが〜って話じゃなくて、先約が…」
「誰? あの背高い人?」
「あのね、バレー部はみんな背高いんだよ」
「バレー部なんだ」
しまった。別に相手言うつもりなかったのに。
…隠したかったわけじゃないけど一応男子だし。彼にとってはあんまり聞きたくない話かなって。
「3人で行くの。だから行けない、ごめんね」
「……3人だったら、先輩いなくてもなんとかなりますよ」
「えー…? まぁ、そうかも…しれない?」
「お願いします。一緒に行きたいです…」
「…」
この子、どうしてそんなに私のこと好きなんだろう。
顔? …私も及川先輩の顔好きだったから何も言えないけどさぁ。
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作者名：かげやま
| 作成日時：2024年3月14日 13時
