友達がライバーになった話。【hbr】

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私のバ先と雲雀の家が同じ方向だから今日も3人と分かれて道を歩く。


「…Aさー、」

「うん?」

「なんかあった、よな?」

「…なんで?」

「や、なんか元気ない気した！」


いつもはくだらない話するくせに今日に限って目ざとくて、本当はあの時聞いてたのかなって一瞬思った。


「何もないよ(笑)」

「そうかー? 何かあったら、俺に言ってな」

「…」

「…A?」

「ありがとう、」


優しいその声に少し涙が出そうになって、グッと堪えた。ちょうどバ先に到着したから「じゃあまた明日」って言って手を振った。




バイト後、お疲れ様でしたーなんて口にして自動ドアから出ると、私服の雲雀が「よっ」と塀から立ち上がった。


「え、何で…」

「おつかれ〜」

「どうしたの…」


何でいるの?

雲雀はんーと声を漏らして頭をかく。

どうやら言う言葉を選んでいるようだった。





「俺、Aのことほっとけなかった」






「…」

「何があった? …俺に話してよ」




勝手に私ひとりでモヤモヤして苦しかっただけで、雲雀は何にも関係ない。

だけどその一言がすごく嬉しくて優しくて。




この時から、私の中で渡会雲雀の存在が大きくなった。







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