【HQ】天才になりたい少女の話。

中学1年生 : 秋 ページ6

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夏休みが明けて二学期が始まった。
3年生の引退をかけた大会は今月。あと練習も少ししかない。

__ そんな時だった。


今日も勇太郎と国見には帰ってもらって、マネの作業も終わったことだし帰るか、と下駄箱に着いた時。


「あ、いた！Aちゃん、一緒に帰ろ。危ないから」


ちょうど体育館から戻って来た及川先輩と鉢合わせた。
断る理由もないので二つ返事で頷くと、待つように言われ 空いてるところでじっと待つことにした。


今日岩泉先輩休みだったから早く切り上げたのかな。

いつもならもう少し残ってるのに。


「ねぇ」

「…?」

「美咲ってあんた?」

「…そうですけど」


私より背が低いから話しかけられるまでいることに気づかなくて少し驚く。2人組。上履きの色でひと学年上の先輩だって分かる。

なんかやな予感するな…と思ったらまさにその通りで
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「及川さんのこと狙ってマネージャーとかやって、及川さんを好きな人の気持ち考えないわけ?」

「…」

「少し可愛いからって調子乗んなよ。
…ウチら先輩に無視とかありえないんだけど」

「…すみません」


実はこうやって絡まれたりするのは2回目とかだったりする。前は2個上の先輩。
ぽっと出の後輩に出しゃばられるのムカつくんだろうな。




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